国際エジプト前大統領に絞首刑求刑2012.1.5 22:29

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エジプト前大統領に絞首刑求刑

2012.1.5 22:29 中東・アフリカ
5日、カイロの特別法廷にストレッチャーに横たわって出廷する前大統領、ムバラク被告(ロイター)

5日、カイロの特別法廷にストレッチャーに横たわって出廷する前大統領、ムバラク被告(ロイター)

 【カイロ=大内清】エジプトの首都カイロで5日、昨年1、2月の民衆デモでデモ隊弾圧を命じたとして殺人などの罪に問われている同国前大統領のホスニ・ムバラク被告らを裁く特別法廷の審理が行われ、検察側は同被告と、弾圧の直接の責任者である元内相のハビーブ・アドリ被告ら7人に絞首刑を求刑した。

 同国国営メディアなどによると、主任検察官は「大統領は国民を守る責任がある」などと指摘、アドリ被告らが治安部隊にデモ隊への発砲などを命じたのは、ムバラク被告からの指示があったためだと結論づけた。一連のデモでは、治安当局の弾圧で850人以上が死亡している。

 同被告側は昨年8月の裁判開始以来、「デモの全容と弾圧の実態は知らされていなかった」などと無罪を主張。裁判では今後も被告側の証人尋問などが行われる予定で、判決期日は未定。同被告は、息子2人とともに任期中の不正蓄財の罪などにも問われている。

 国内の民主化勢力や殺害されたデモ参加者の遺族には、ムバラク被告の処刑を求める声が強い。同被告の出身母体で暫定統治を担う軍部が、同被告を擁護しているとの疑念も根強く、反軍政感情が強まる要因ともなっていた。

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