川勝平太知事は4日の新春記者会見で中部電力浜岡原発(御前崎市)の再稼働について「中電は『安全の確保が第一優先』と言っている。それが客観的なデータと第三者の目で確認され、安全でないと反証できない以上、阻止する理由はない」と述べた。県防災・原子力学術会議の専門家に中電の津波対策などを検証してもらい、その結論を重視する姿勢を改めて強調したものといえる。
12月に完成予定の防波壁など中電の津波対策については、9人の専門家からなる同会議の津波分科会が検証を進めている。川勝知事は、津波分科会から提言を受ける時期について「12月以前になることはない」と述べ、来年以降との見通しを示した。【平林由梨】
毎日新聞 2012年1月5日 地方版