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【静岡】

「浜岡を原子力研究拠点に」 川勝知事が意向

 静岡県の川勝平太知事は4日の年頭会見で、停止中の中部電力浜岡原発(御前崎市)について「核分裂のエネルギーを安全に活用する方法を確立する拠点にできないか」と述べ、原子力の研究施設としたい意向を表明した。

 浜岡原発の再稼働に関する質疑の中で、川勝知事は「浜岡原発がある以上、廃炉や永久停止で危険性の問題は解決できない」と指摘。その上で「送電線や施設を活用して、廃炉の仕方も学ぶことができるような発電所として、浜岡原発を再生させたい」と述べた。

 現在使われているウランに代わって、トリウムを燃料とする原発にも言及。「トリウム原発の可能性について現在の学問の状況を、1月中旬にも学者から話を聞いて理解したい」と話した。

 再稼働に関しては「中電は安全確保を最優先としている。これが客観的なデータ、あるいは第3者の目で確認され、私どもも理解可能ならば再稼働を阻止する理由はない」とした。

 御前崎市の石原茂雄市長は、原子力に代わるエネルギーの研究や施設の誘致に前向きな姿勢を示しており、昨年11月には、中電の水野明久社長に新エネルギーの発電施設や研究機関などを原発敷地内に整備するよう求めた。水野社長は、原発の安全性を高める研究施設など原子力関連施設を整備する考えを示している。

 

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