政府は、女性の皇族が、結婚後も皇室にとどまれる「女性宮家」の創設を視野に入れて、皇室典範の改正案の素案をまとめるため、小泉政権のときに、この事案に携わった園部逸夫元最高裁判事を、内閣官房参与に起用する方針を固めました。
野田政権は、「女性宮家」の創設について、「皇室の安定的な活動のためには、緊急性の高い課題だ」として、検討を加速しています。こうしたなかで、政府は、小泉政権のときに作られた「皇室典範に関する有識者会議」で座長代理を務め、この事案に詳しい園部逸夫元最高裁判事を、内閣官房参与に起用する方針を固めました。園部氏は、来月から学識経験者へのヒアリングを開始し、皇室典範の改正案の素案をまとめることにしています。政府は、この素案を基に国民からも幅広く意見を募るとともに、各党の理解も得て皇室典範の改正案を取りまとめる方針です。