東京電力は30日、福島第1原発3号機の使用済み核燃料プールの冷却を同日から1月4日まで停止すると発表した。冷却装置のフィルターが詰まりやすくなったため。東電は「プールの温度は約13度と低く、作業員をすぐ招集するほど緊急性は高くない」として4日以降にフィルターの清掃作業をするという。
プールは30日午後1時42分現在の水温が13・1度で、冷却を停止すると1日当たり5~6度ずつ上昇。保安規定は65度以下に保つよう定めている。東電は、水温は40度前後にとどまるとみているが、必要があれば随時、冷却を開始する。【岡田英】
毎日新聞 2011年12月31日 東京朝刊