◎ガザ支援船拿捕事件
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背景
2010年5月22日 トルコのイスタンブール港を船団が出発
国際支援船団は、建材、浄水器、医療機器などのなどの支援物資約1万トンや活動家ら約700人を乗せ、トルコから出発し、地中海を航行。31日午前にガザ沿岸の封鎖海域に到達する見通しだった。
5月31日 ガザ支援船拿捕事件発生
イスラエルにより封鎖されているパレスチナのガザ地区に支援物資を運んでいたトルコの人道支援団体の支援船団6隻のうち1隻が公海上でイスラエル軍に襲撃され、トルコ人を中心に9人が死亡、負傷者43人をだす大事件となった。イスラエルは強制送還に応じなかった活動家らを拘束した。
6月1日 国連安保理が事件を非難する議長声明を全会一致で採択
トルコがイスラエルを直接非難する内容を提案したが、アメリカの反発で間接的な表現が採択された。国連を中心とする公平な第三者的な調査を求められたが、急襲した側であるイスラエル独自の調査でも可能となった。
また、そもそもの原因であるガザ地区封鎖の解除を求める文言も削られた。
6月2日 活動家らを全員イスラエル出国させることを発表
また、このころには複数の証言で、軍が襲撃現場を撮影中の船員を射殺した様子や、ペットボトルや消化ホース、ナイフで応戦する船員に対し、銃で容赦なく応戦し、次々と殺傷していったことが明らかになってくる。6月3日 イスラエル首相、謝罪しない宣言
イスラエル側はあくまでも船団員が先にナイフや鉄棒で暴行してきたとし、正当防衛を主張した。実際にイスラエル兵が船員に集団で暴行を受けている映像がある。また、イスラエル警察は活動家らのイスラエル海軍への攻撃を起訴する考えもあったが、国際非難もあって撤回した。
6月7日 軍の乗員調査結果が発表
乗員のうち5人に国際テロ組織アルカイダのメンバーやハマスの関係者がいたと発表。国際社会の激しい批判を避けるため作戦の正当性を主張するための発表と思われるが、国連の調査を拒否したことで、その調査結果の信憑性には大きな疑問が持たれた。
6月12日 軍が武力行使を正当化
活動家がナイフや鉄棒を持って反抗する可能性をほぼ考えることなく船内に乗り込んだことに非があることを認めた。ただし、活動家に対する実弾の正当性は臨機応変で適切だった、と評価できるとした。
これらのイスラエル軍独自の調査に対し、信憑性にかけるとしてトルコやパレスチナは国連による調査を求めている。
7月5日 トルコが謝罪なければ断交を宣言
トルコ外相がイスラエルが国際調査を受け入れるか、もしくは謝罪しない限り国交を断絶すると述べた。これに対し、イスラエル側も最初に暴力行為に出たのは船の乗員側であり、絶対に謝罪しないと応じた。