◎パレスチナ側から

◎実は合理的なイスラム教

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イスラム教って何

神アッラーと人間ムハンマドと教典コーランを信じる一神教

といってもよく分かりませんが、実はユダヤ教やキリスト教の兄弟で末っ子の位置づけにあるのがイスラム教です。

7世紀ごろ栄えていたユダヤ教やキリスト教がだめになってしまった折に最後の預言者としてムハンマドが選ばれ生まれた、という考えが基本にあります。p>

ユダヤ教やキリスト教と大枠は同じ

まず、アッラーはユダヤ教やキリスト教の神ヤハウェと同じです。しかし、ユダヤ教にみられるような選民思想はありませし、キリストも神の子ではなく人間で、偉大なる使徒扱いです。

そしてムハンマドもあくまでも人間の子です。ノアにもモーセにもイエスにも予言は託したけれども、彼らは金や権力に走ったり偶像崇拝をして結局だめだったのでアッラーは最後にムハンマドに託したらしいのです。
イスラム教でのムハンマドの位置づけは「最後にして最大の預言者」です。アッラーはモーセやイエスに厳しく伝え切れなかったことや今まで言い残していたすべてをムハンマドに全部しゃべってしまったので、もう何も人類に伝えることはない。
だから、ムハンマドは最後の預言者なのです。

神様は我々が想像できる姿をしているだろうか

偶像崇拝の禁止

また有名なのが偶像崇拝を禁止です。だから、モスクに入っても中央には何もなく、ムスリムはメッカの方向のなにか、つまり神様にむかってひたすら祈るのです。
たとえば今このＨＰにアッラーのイラストなんか載せようものならえらいたたかれることもあるかもしれません。

天使ってキリスト教で普通に出てくるけど何？

天使もマリアの処女思想もなく、キリスト教やユダヤ教の初期のころにあった” 唯一の神を中心とした厳正なる宗教”は、イスラム教に受け継がれたと考えてよいでしょう。
その上でキリスト教の"万人は平等"という思想を受け入れたうえで、その教義をより現実的に、合理的に分かりやすい宗教がイスラム教といえます。
ただでさえ神がかったものがよくわからない日本人にとって天使まででてくるともうどう受け止めたらいいか戸惑うかもしれません。
その点"神様"以外に不思議なものがでてこなく、神様を我々の想像の範疇をはるかに超えたもの、とするとどことなく納得できるような気もします。

ムスリム独特の習慣

有名なので断食とか礼拝とかありますが、あのへんは五行六信に含まれます。
一見厳しそうに見えますが、体調の悪い人や妊婦さんは無理しなくともいいとか、実は優しいルールです。

中東を旅すると早朝に大音量のアザーンで目覚めるたびに最初はうるさく感じますが、次第におはようアッラーみたいな気分になるのは不思議なところです。