◎パレスチナ問題とはなんぞ
◎一通り分かる"感情的な"入門編
パレスチナ問題が分かりにくいのも、登場人物が分からないからです。
イギリスが種をまいた先で
『パレスチナ(=アラブ人)vsイスラエル(=ユダヤ人)とアメリカ』
いう理解でOKです。日本は今後、颯爽と仲介役として登場・・するとかっこいいです。
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どことどこが争ってるの?
- イスラエルvsパレスチナです。
パレスチナにアラブ諸国が味方をしており、イスラエルの強力な後ろ盾としてアメリカがいます。
なんで争ってるの?
言語も人種も異なる2つの民族に一つの土地しかないからです。
何を争っているの?
最初は簡単に言って土地の争奪戦でした。2つのうちの1つ、イスラエルが建国を果たし、土地を確保して以来は、 2つのうちのもう1つ、パレスチナの建国に関し、そもそも建国が必要かと言う点と、その領土の広さにおいてもめていると言えます。
何がそんなに問題なの?
強すぎるイスラエル
アメリカの強力な後ろ盾のもとにイスラエルが圧倒的な軍事力でパレスチナ側を攻撃、搾取し、膨大な数のパレスチナ人が亡くなっているている点が人道的な観点から問題視されています。
自爆テロに訴える組織を持つパレスチナ
また、パレスチナやアラブ諸国の一部組織が主導して行う自爆テロで一般の人を巻き込み多数の死傷者をだしていることも大きな問題です。
悪循環
これら二つの大まかに分けた大きな問題点がお互いに悪循環を巻き起こし、その規模は時に戦争となったり周辺のアラブ諸国を巻き込んだりして 簡単な話し合いだけでは解決し得ない段階になっている、というのが概観です。
後戻りできない段階に来ている
どちらか一方が完全に悪い、ということはありません。
程度の差こそあれ、両方に少なからず負い目があり、両方が困難な目標を掲げているからこそ解決が難しいのです。
半分ずつに土地を分けて仲良く暮らせばいいじゃん、という段階はとっくに超えてしまっているのです。
なんだかんだあるけど日本はこんなに平和で今日もこんなに天気がいいのになぜ中東ではあんなテロだの誘拐だの色々あるの?
戦闘的な血筋なの?
世田谷に住むあなたを例に
たとえばあなたは世田谷に住んでいて個人的に苦しみながらか幸せかともかく暮らしているとします。
そんな東京に顔も言葉も違う異国人が急に建国宣言だかをして東京タワーを折り、隣人の家は破壊され、友達が何人か死に、次々に彼らが移住してきたととします。
懸命なあなたの家族は反抗などせずに(したら逮捕されます)埼玉か、もしくは韓国やアメリカに逃げます。
ちょっとしたすきに戻った時に見たものは、跡形もないかつての家があった場所です。愕然としているときに異国人に見つかり、言われた言葉は「帰れ。逮捕するぞ、ここはもう日本じゃない、新しい国ができたのだ」
無茶なことを致命的なタイミングで発生させたらそのツケは
どこかで誰かが払うことになる
いくら温厚で非戦闘的で体の小さなかわいい日本人でもこのハチャメチャ具合には平然としていることは無理じゃないでしょうか。 でも、暴言を吐く異国人の目を見ると、少し哀しい色をしています。実は彼らも外国で今以上の差別と大量虐殺を経験してここに安住の地を求め逃げ込んできたようなのです。
ここでいうあなたの立場がパレスチナ人であり、異国人が、あのナチの虐殺で有名な、ユダヤ人です。
新しい国の名前は"イスラエル"です。
急に建国なんてそんな簡単に国ができるの?
国連が1948年に正式に認めました。これにより世界中に散らばっていたユダヤ人たちが、一世一代の決意で各々パレスチナの土地にやってきました。
パレスチナの人たちってユダヤ人に悪いことをしてきたの?だからこんな形で住んでる所を奪われたり殺されたりするの?
ユダヤ人は昔から様々な国家から常にと言っていいほど世界中で差別されてきました。
しかし、イスラム教国家の時代はユダヤ教の信仰を認め、比較的穏やかな統治をしていました。
キリスト教国家の時代には逮捕拷問虐殺がユダヤ人というだけで合法化され、一言では言えないほどあまりに悲惨な歴史をユダヤ人は背負っています。
ヒットラー時代には"ユダヤ人せん滅"という凄まじい計画の下ユダヤ人の大量虐殺が行われました。
じゃぁなぜあえてパレスチナの土地を建国の場所として選んだの?そこに元から住んでいる人たちもいなかったの?
昔からパレスチナにあるエルサレムという場所はユダヤ教の聖地として重要な場所でした。しかしそれだけではありません。
当時の列強国から遠い場所にあります。ヨーロッパ人が住んでいません。
このため、イスラエルの場所としてパレスチナほどふさわしい場所はありませんでした。
ただしそこに住んでいたパレスチナ人は全力で反対しました。今もそれがことの発端といえます。
まぁそれでも日本人には関係ないかな?
ないといえば全くありません。どんなにかわいそうとか同じ人間とか言っても遠いところの出来事です。
テスト勉強や一般教養としてちょっと知っている人がほとんどだと思います。
ただ驚くべきことですが、中東に住んでいる彫りが深くてアッラーという神さまを信じていると言う人々も、実は我々とまるで同じ感情を持ち、今日も天気いいなぁとか腹減ったなぁとか思っている・・・
かもしれません。