［地方］がれき検査費「国が負担を」　市町が要望　静岡（2012.1.6 02:15）

　東日本大震災で発生したがれき処理について、県市長会と県町村会は、がれきの放射線量の基準や根拠を明確にした上で検査費用を国が負担するよう、細野豪志環境相に申し入れた。また、県に対しても一元的な窓口として責任を持つよう、川勝平太知事に申し入れた。いずれも１３日までに、文書での回答を求めている。

　国に対しては、▽放射性物質濃度が基準を超えた場合は、国が責任を持って返却する▽全工程での検査費用を負担する▽風評被害が生じた場合は賠償対象とする－ことなど６項目を要望。県には▽受け入れるがれきの安全性を広報する▽検査方法や測定について一元的に把握して公表する▽各市町の実情に応じた受け入れ計画を策定する－ことなど８項目を要望した。

　県は各市町に、岩手県大槌町と山田町のがれき処理を要請。「福島第１原発から離れているので安全性に問題はない」などと説明している。市長会と町村会は「条件が整えば協力する」との共同声明を出している。