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2012年1月 5日 (木)

角界を去った親方、力士は今。その2

 元幕内・清瀬海の市原孝行さんは、昨年11月、生活の拠点としている東京・錦糸町にスナックを開業しました。4月にやむを得ず、引退勧告を受け入れてから第2の人生を考え抜いた上での選択でした。

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 市原さんが第2の人生を決めたのは、9月に入ってからでした。「接骨院をやるには免許を取るまで時間がかかる。ちゃんこ屋をやるほどこれまで料理もやって来なかったしな…」。思いついたのがスナック経営。現役時代から酒は2、3升飲めたし、カラオケも、人前でしゃべることも大好きでした。

 「好きな仕事なら続く。やってみよう」。思いついてから約2か月で開業。生活拠点の錦糸町駅南口にあるビル2階に7坪の部屋を借りて「スナック愛」を11月4日にオープンしました。愛は出身県の愛知県とイニシャルの「I」をかけています。現役時代から趣味は「掃除」をネタにしていただけに清潔感が漂う店内。名古屋の八丁味噌を使ったドテ煮が売り物です。水にもこだわっているので、水割りの焼酎も美味しく飲めます。

 断髪式は行わず、一人で散髪店へ行ってマゲを落としました。しかし、角界との縁は切れず、開店から1か月で現役の力士たちや母校・日大関係者らが来てくれるようになりました。「あんな事件があっても来てくれるのは本当にうれしい。お相撲さんと楽しく飲めて仲良くなれる。そんな店にして行きたいです」と市原さん。お相撲さんとファンの交流の場になるかもしれませんね。

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甲斐毅彦

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