首都圏で起きた連続不審死事件で、3人に対する殺人罪などに問われた無職木嶋佳苗被告(37)の裁判が10日から始まるのを前に、裁判員の選任手続きが5日、さいたま地裁であった。被告が無罪を主張し、難しい判断を迫られることや、判決まで過去最長の100日間が予定されていることから、辞退希望者が相次いだ。
地裁によると、名簿から選んだ候補者330人のうち、仕事や介護、育児などで事前に辞退が認められた人などを除く69人に出頭を求め、61人が手続きに出席した。この日、さらに27人の辞退が認められ、最終的に抽選で裁判員6人、補充裁判員6人を選んだ。
手続きに訪れた人によると、公判がある日のほかに評議の日も加えると、少なくとも50日以上は地裁に通うことになるという。