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【芸能・社会】

石原プロ 黒部の太陽 全国で 44年ぶりに 創立50周年で

2012年1月6日 紙面から

「黒部の太陽」のワンシーン。石原裕次郎さん(手前右)と三船敏郎さん(手前左)。映画はカラー

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 石原プロモーションは5日、石原裕次郎さんの没後25年にあたる今年、石原プロ創立50周年プロジェクト第1弾として、いまだビデオ・DVD化されていない石原プロ製作の映画「黒部の太陽」(1968年公開)の全国チャリティー上映会を実施すると発表した。

 「映画は大きなスクリーンで見てほしい」という裕次郎さんの生前の願いをかなえようと立案され、収益はすべて、東日本大震災の被災地へ義援金として寄付する。

 裕次郎さんと三船敏郎さんの大スター共演で、世紀の難工事といわれた黒四ダムを造った男たちの苦闘を描いた大作「黒部の太陽」(三船プロダクションと共同製作)。ノーカット版(3時間15分)で本格的にスクリーン上映されるのは、公開以来44年ぶりとなる。

 チャンネル銀河と相互協力し、全国各地のホールから上映希望を募る。石原軍団名物の“炊き出し”に似て、いわば“出前上映”のノリで、多くの人々に見てもらいたい考え。観客の料金は1000円を予定している。

 裕次郎さんの妻、石原まき子会長(78)は「ケガをしたり、艱難(かんなん)辛苦を経て出来上がった映画。今や50代でも知らないと聞き、ぜひ見てもらいたかった。裕次郎も喜ぶと思う」と感無量の様子。

 渡哲也(70)も「(監督・俳優の自由な活動を縛る当時の大手映画会社の)“五社協定”を裕次郎さんが打ち破ってくれた映画。ご自分でも最も気に入っていた」と振り返った。

 石原プロ製作、裕次郎さんがレーサーを演じた映画「栄光への5000キロ」(69年公開)も同様に今年、全国でスクリーン上映。3月23・24日に東京国際フォーラムで行う両作品のプレミア上映会(有料)を皮切りに本格始動する構えだ。

 

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