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【サッカー】

市船橋4強 岩渕会心ヘッド

2012年1月6日 紙面から

後半、チーム2点目のゴールを決める市船橋・岩渕(右から2人目)

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◇全国高校サッカー準々決勝 市船橋2−0矢板中央

 駒沢陸上競技場などで準々決勝の4試合を行い、5度目の優勝を狙う市船橋(千葉)は2−0で矢板中央を下し、7大会ぶりの4強入りを果たした。四日市中央工は、中京大中京(愛知)と2−2からのPK戦を4−1で制した。尚志(福島)と大分は初めてベスト4に進んだ。7日の準決勝(東京・国立競技場)は、大分−市船橋、尚志−四日市中央工の顔合わせに決まった。

 おきて破りのヘッドをねじ込むと、市船橋のFW岩渕諒(3年)は右手でガッツポーズを作り、そのままの姿勢でゴールの余韻に浸った。

 1−0の後半35分の左CKの場面。「僕が折り返し、松丸が決める予定でしたが、FWなんで点が欲しくて、決めにいっちゃった」と、岩渕は苦笑い。後ろに下がりながら188センチの長身を伸ばしてのヘッドは、欠場の危機を乗り越えた末の今大会初得点だった。

 岩渕は昨年2月に右膝靱帯(じんたい)と、半月板を損傷。長いリハビリを経て復帰したが、今大会の千葉県予選準決勝後に再発した。朝岡監督は「(岩渕を)2試合連続先発で使うのは…」と話し、3回戦の清水商戦で先発起用した岩渕の欠場の可能性も示唆していた。しかし、大型FWは出場を直訴。患部をテーピングで固め、痛み止めを打ち、強行出場した。

 そこまで勝負にこだわるのは、東京・江戸川区フレンドリーSC時代のチームメートで、同級生のFC東京MF幸野の存在があるから。「プロで試合に出ているのをテレビで見て刺激を受けた」と、同じ年でプロで活躍する幸野の姿が岩渕の闘志に火を付けた。長いリハビリ期間中から鍛え始めた体幹、上半身で、安定した空中姿勢を手に入れ、国立へ導く貴重なヘッドを決めてみせた。

 「ゴールを取れてホッとした。次は(観戦予定のOB)北嶋さんの前で点を取って、その先の全国制覇を目指す」。復調した大型FWは視線の先に、全国制覇をハッキリとらえていた。 (相原俊之)

 

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