ブランデー+果物+炭酸水…スプリッツァー 女子会に
2012年は「スプリッツァー」がブームになるかもしれない。ブランデーやワインを炭酸水で割った飲み方だという。どんな味か、さらには、おいしい作り方などを取材した。(経済部 丸山修)
自家製も手軽に
サントリーが今、広めようとしているのが、ブランデーの新しい飲み方、「ブランデースプリッツァー」だ。ブランデーというと、「オヤジ向け」と敬遠する人もいるのでは。同社の担当者の竹内淳さんも「ブランデーは売り上げが落ち続けている『嫌われ者』のお酒。そこで女性に手にとってもらい、人気を回復させようと考えた」という。
作り方は、表のようにブランデーにオレンジなどの好みの果物を漬け込み、炭酸水で割るだけ。漬け込む余裕がなければ、ブランデーをそのまま炭酸水で割り、オレンジを搾るだけでもOKだ。ブランデー自体が果実を原料としたワインなどを蒸留しているので、果物との相性が良いという。
竹内さんは「力強いウイスキーのハイボールより飲みやすく、女子会向け。梅酒のように自家製も手軽に楽しめますよ」と薦める。
季節限定でイチゴも
ブランデースプリッツァーを出す店も徐々に増えている。東京・中央区のイタリア料理店「ボッソ八重洲」では、定番のオレンジとパイナップルに季節限定の1種を加えた、3種の自家製ブランデースプリッツァーをメニューに載せている。
現在の季節限定メニューはショウガとトマトを一緒に漬け込んだものだが、1月中にイチゴに切り替える予定という。荒谷一行店長は「飲みやすいので、男女問わず人気があります。2、3杯とお代わりする方も多いですね」と話す。
ワイン&炭酸水缶入りも
ところで、スプリッツァーは、「はじける」という意味のドイツ語から派生した言葉だが、ヨーロッパでは一般に、ワインを炭酸水で割ったカクテルを指す。
次に紹介するのは、このワインのカクテルを手軽に飲めるよう、350ミリ・リットルの缶入りにしたキリンビールの「キリンワインカクテル ワインスプリッツァ 白」(2月8日発売)だ。
どんなシーンで飲んでもらおうと狙っているのか。ヒントは、缶に描かれたパスタの絵=写真=だ。
キリンの新商品開発グループの吉野桜子さんは「共働きなどで忙しく、ご飯を炊くより早く準備できるパスタにした経験はありませんか。時間がない時でも、食事に合わせたお酒を気軽に楽しんでもらえたら、との思いを込めました」と話す。
想定価格は缶チューハイの主力商品「氷結」(350ミリ・リットル)と同じ148円と手頃だ。
(2012年1月4日 読売新聞)
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