地方連続不審死・木嶋被告裁判 最長の100日任期、裁判員辞退希望者が続出+(2/3ページ)(2012.1.5 21:17

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連続不審死・木嶋被告裁判 最長の100日任期、裁判員辞退希望者が続出

2012.1.5 21:17 (2/3ページ)

 選任手続きで呼び出しを受けたが、辞退を申し出たというさいたま市の男性会社員(32)は「裁判員を実際にやってみたい気持ちもあった。しかし、拘束期間が長く、仕事で大事な会議もあることを考えて辞退した」と話した。

 異例の長期審理に関して一橋大法科大学院の村岡啓一教授(刑事法)は、「3カ月以上拘束される裁判だが、母数を広げて選任しているので裁判員の構成に偏りはないとみられる」と指摘。一方で、「裁判員の負担を考慮し、検察、弁護側双方が主張をいかに分かりやすく伝えられるかが課題となる」としている。

 首都圏で起きた男性の連続不審死事件で、殺人などの罪に問われた木嶋佳苗被告(37)の裁判員裁判で、裁判員を選任する手続きが5日、さいたま地裁(大熊一之裁判長)で行われた。判決の言い渡しまで100日を要する異例の長期審理は裁判員裁判で最長。10日の初公判で木嶋被告は殺人について無罪を主張するとみられるが、死刑を求刑される可能性もあり、裁判員には心身ともに多大な負担がかかりそうだ。

 今回の裁判では、木嶋被告の知人男性3人の死亡については共通点が多いことなどから、同じ裁判員がすべての事件を担当する「一括審理」となった。

 木嶋被告は3件の殺人罪で起訴されたほか、詐欺や窃盗などの事件でも起訴されている。木嶋被告は初公判で、詐欺の一部は認めるものの、殺人や窃盗などに関しては無罪を主張する方針とみられる。

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