2011年12月07日 10時53分
連続テレビ小説『カーネーション』の新キャスト発表記者会見に出席した(前列左から)安田美沙子、川崎亜沙美、尾野真千子、新山千春、(後列左から)六角精児、ほっしゃん。、近藤正臣、綾野剛【6日=NHK大阪放送局】
朝ドラ『カーネーション』3姉妹の配役発表 女子プロレスラー・川崎亜沙美を抜てき
NHK連続テレビ小説『カーネーション』の新キャスト発表記者会見が6日、NHK大阪放送局で行われ、ヒロイン・小原糸子役の女優・
尾野真千子と新キャスト7人が出席した。ファッションデザイナー・コシノ3姉妹の母で、デザイナーの草分けとなった小篠綾子さんをモデルにした同作。糸子の3人の娘役には、しっかりものの長女・優子役に
新山千春、何かと姉に対抗心を燃やす次女・直子役には現役女子プロレスラーで女優の川崎亜沙美を抜てき。三女・聡子役は
安田美沙子が演じる。
川崎は、同作の舞台でもある大阪府岸和田市出身。だんじり好きの直子役をまさに地で行く岸和田っ子だ。女優とプロレスラーの両方を兼ね備えた「アストレス」の4期生で、映画やテレビ、舞台への出演のかたわら、シンガーソングライターとしても活動。NHKドラマには初めての出演となる。
会見で川崎は開口一番「ほな、ここで一曲歌います」。糸子のライバルとなる役どころで出演するお笑い芸人の
ほっしゃん。に「滑ったで〜いま〜」と笑われるほどのハイテンションで、出演が決まるまでの経緯を面白おかしく語った。
「ヒロインのオーディションから参加していまして。最後まで残ったんです。こら〜受かるな〜と(勝手に)思って、書類審査もまだ受かってなかったんですが、東京の家を引き払って、こっちに住んで(岸和田に戻って)たんです。それが、見事落ちまして…。もう、笑うしかないですよね。ですけれども、今年一年は、ず〜と待ってたんです。ひょっとしたら何か良い役をもらえるじゃないかな〜と。そうしたら、春が来て、夏が来て、岸和田まつりが終わってしまって、こらもう、あかんな〜と思っていたら直子役をもらったんです。いまここに立っている自分が、ひょっとしたら『どっきり』じゃないかと思うぐらい、びっくり仰天しています。直子役は自分と共感できる部分があって、これは運命だったんやなと思っています」。
3姉妹役を務めるほかの2人も同作にかける思いの強さでは負けていない。新山は「ずっと“朝ドラ”に出演するのが夢だった。15歳でデビューしてから、渋谷のNHKに“朝ドラ”のオーディションに何度も足を運び、苦い思いをしてトボトボ帰ってきた思い出がよみがえる」と語り、喜びもひとしおの様子。安田も「9年ぐらい前のNHK大阪のオーディションをうけたことがあるので(今回出演できることになって)嬉しかったです」と話していた。
この3人の娘たちを従えて、尾野は「第一の難関は“14歳に見えるかどうか”でしたが、第二の難関が、“この3人の母親に見えるかどうか”です。見えるようにがんばりたいと思います! 母になりたいと思います! 母にさせていただきたいと思います」と意気込みを新たにしていた。
3姉妹と泉州繊維商業組合の組合員・北村達雄役のほっしゃん。のほかに出席した新キャストは、泉州繊維商業組合の組合長・三浦平蔵役の
近藤正臣、オハラ洋装店の経理担当・松田恵役の
六角精児、長崎出身の紳士服職人・周防龍一役の
綾野剛。年明けの放送回から続々と登場する新キャストとともに、終戦後の復興をテーマに重ねて描く糸子の波乱万丈な物語は佳境に入っていく。