本当は昨シーズンを休もうと思っていました。しかし、震災のためにロシアに変更になりましたが、当初は東京で世界選手権が開かれることになっていたので、ニコライに「東京での大会、しかも世界一を決める大会は特別だから、日本代表として出た方がいい」と言われて続けることにしました。
■昨季は悔いのない、選手として求めていたシーズンを送れた
それでも一昨年の夏までは少し気持ちがモヤモヤしていたんですね。休めると思ったのに、また1年頑張らないといけないのか? と思ったりして。でもショーに出るうちに、だんだんと気持ちが試合に向いていきました。
こういう曲でこんな演技をしたいとか、フリーに7つあるジャンプのうち基礎点が1.1倍になる後半に5つ跳ぼうとか、昨季はそんな欲が芽生えてきたんです。
そしてコンスタントに自分の演技ができて、結果(全日本、四大陸、世界選手権優勝)もついてきた。悔いのないシーズンでした。「ああ、選手として私が求めていたのはコレだったんだ」と思ったほどでした。
バンクーバー五輪の直後、「ソチ五輪も出ようかな」と言いました。出るチャンスがあったら、3度目の五輪に出るのもいい、と正直思いました。ただ昨シーズンを、ソチへのステップとして過ごしたわけではないです。
■来シーズンのことはまだ分からない
1シーズン、1シーズン、1試合、1試合を大切に頑張ろう。それが選手というものです。多分、日常生活もそうだと思うんです。今日と明日ではフィーリングが違う。今日はこのお茶がおいしくても、明日は違う味のものが飲みたくなるかもしれない。そんな風に気持ちは変わるものでしょう?
来年、競技に復帰するか? 私も分からないんです。 試合が恋しくなるのか? フィギュアスケーターとしてほかの道――例えばショースケーターへの道が開けるのか? この1年で分かるような気がするんです。
世界女王として迎えるはずの今シーズン、安藤美姫選手(トヨタ自動車)は試合を休む決断をしました。日本で、米国で、ショーに駆け回っています。1月は5日の名古屋を皮切りに大阪、東京、そして米国へと飛びます…続き (1/5)
「(ママも)喜んでいると思います」。25日まで行われたフィギュアスケートの全日本選手権で、浅田真央(中京大)が2年ぶり5度目の優勝を飾った。試合前、上の空のような姿を見るのは初めてだったが、終わって…続き (2011/12/28)
フィギュアスケートはやはりスケーティングがうまくないと――。25日まで行われた全日本選手権の男子(23日ショートプログラム=SP、24日フリー)を見て再認識させられた。大会前は4回転ジャンプをコンス…続き (2011/12/27)
イチロー、どうなる契約延長交渉 (2011/11/28)
激動の1年、サッカー界の2011年を振り返る (2011/12/23)
現行ルールなら、最多本塁打記録は今もルースが… (2011/12/26)
異能のFW不要…バルサが示した思想の大転換 (2011/12/20)