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政治
年頭所感「日本の存亡を賭けた政治決戦の年」 自民・谷垣禎一総裁
2012.1.1 00:35
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一方、この国家的危機に直面した民主党政権は、総理のパフォーマンスを優先し、政治主導という名の行政軽視の中で完全な機能停止に陥りました。また民主党政権下の2年間、絶え間ない内紛が国政の著しい停滞を招き、脆(ぜい)弱(じゃく)化した日本の外交力・防衛力は、わが国の主権と領土に対する国民不安を増幅させる結果となりました。
そして何より、先の衆議院選挙において「国民との契約」としてマニフェストに掲げた重要施策は完全に破綻し、国民への十分な説明もないまま、そのほとんどが撤回されました。
最も端的な例は消費税をめぐる問題です。わが党は、累次の選挙公約や税制改正において、消費税を含む税制抜本改革を断行することを堂々と掲げてまいりました。他方、民主党はマニフェストにおいて、無駄排除による財源確保の公約を高らかにうたい、消費増税を真っ向から否定しました。民主党政権がこの約束をかなぐり捨てて、国民との契約違反のままに消費増税に突き進むことは、決して看過できるものではありません。
前回の衆議院選挙において虚偽と甘言で国民を欺き、なりふり構わず手中に収めた政権の正統性は、今や完全に失われているのです。もはやこれ以上、信なき政権に国家のかじ取りを任せるわけにはまいりません。
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