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本文へジャンプおぢさんの雑学辞書 登録: 2007/ 9/25
更新: 2007/ 9/25
ことば 早期警戒管制機(AWACS) (そうきけいかいかんせいき AWACS) ファイル名
区分 軍事/航空機/早期警戒管制機 JAG-AWACS
早期警戒管制機(AWACS)
早期警戒管制機(AWACS) 早期警戒管制機(AWACS)とは、軍事用航空機の1種で、機体に全方向を監視できるレーダーを装備して、空中から敵機、敵ミサイル、味方航空機を探知・識別したうえ、味方戦闘機隊や地上部隊に情報を伝達した上、味方戦闘部隊を管制(誘導)する軍用機のこと。

軍事技術の発達により、巡航ミサイル高速戦闘機が地表すれすれに飛行することが可能になったのだが、地上基地のレーダーサイトからの観測ではこれらの探知が不可能なことがわかった。 そこで必要になったのが、レーダーサイトを空中に浮かべて、空中から監視する技術であった。 その結果、開発されたのが早期警戒機(AEW)なのです。

類似機の早期警戒機(AEW)も全く同様の機能を有しているのだが、両者の違いは味方機を管制する能力の違いによるものである。 早期警戒機には味方機を管制する能力が無く収集情報を味方機にデータリンクで通知するだけ、もしくは近くにいる味方機1〜2機を管制する能力しか無い(ようだ)のに対して、早期警戒管制機(AWACS)には、味方機を少なくても編隊単位で管制(誘導)する能力を有している(ようだ)。
 
各国の早期警戒管制機
国名 機体名 機体・装備などの内容
アメリカ E-3 セントリー 当初、ベトナム戦争の頃は早期警戒機(EC-121)と指揮管制機(EC-130)と別々の機体であったが、1機には搭載しきれなかったからである。 これを1機に搭載したのがE-3で、ボーイング707-320をベースにした。 AN/SPY-1レーダーを搭載、後にAN/SPY-2に換装、コンピュータも能力アップされ、チャフ・ディスペンサーも搭載した。
 初飛行=1975年
 機体数=35機
E-10
ロシア A-50
Tu-126
NATO E-3 セントリー アメリカ/E-3 セントリーを参照
 機体数=7機
イギリス E-3 セントリー アメリカ/E-3 セントリーを参照
 機体数=7機
フランス E-3 セントリー アメリカ/E-3 セントリーを参照
 機体数=4機
サウジアラビア E-3 セントリー アメリカ/E-3 セントリーを参照
 機体数=3機
中国 空警(KJ-)2000 中国がロシアのIl-76MD貨物機をベースにして独自に開発した早期警戒管制機A-50の中国製)。 1999年にイスラエルで最新鋭ファルコン・フェイズド・アレイ・レーダーを搭載する予定であったが、米国の圧力により中断され、中国製の固定3面式fゲイズド・アレイ・レーダー(ロシア経由で輸入したファルコンのコピー製品)が搭載され、探知距離は200〜400Km程度と推測されている。乗員数10〜15人で、味方機12程の戦闘機を管制する能力があると推定される。
 初飛行=2005年
 機体数=4機
日本 E-767 1976年のミグ25亡命事件で、防空能力の穴が暴露されてしまったが、防衛庁は早期警戒管制機は日本には不要とした決定を覆し、E-3導入を検討したが最新鋭のE-3は米国の合意が得られず、E-2Cを導入した。その後、1991年にE-3導入が決定したが、期待の製造が終了してしまった。そこでE-3をボーイング767-200ERをベースにして開発しなおしたのがE-7678である。
ロートドーム内にAN/APY-2フェイズド・アレイ・3次元レーダーとMk.XII敵味方識別装置(IFF)が搭載されている。中央コンピュータはE-3ブロック30/35準拠のCC-2E、戦術データリンク、航法装置などが搭載されているが、武装は一切持たない。
 初飛行=1996年
 機体数=4機
韓国 E-737 2006年11月に導入を決定、2011年に1機、2012年に3機を導入する。
 初飛行=未定
 機体数=4機(予定)
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