野田&鳩山ナメられた〜側近選挙区に出たら勝てると希望者殺到中!

2012.01.05


野田首相【拡大】

 新年早々、次期衆院選での「民主党危機」を予感させる衝撃情報が飛び込んできた。政権奪還を目指す自民党は現在、小選挙区の候補者選定を急いでいるが、何と首都・東京で、野田佳彦首相と鳩山由紀夫元首相の側近議員の選挙区に、出馬希望者が殺到しているというのだ。

 「かつて歴代首相側近の選挙区といえば、新人は『強敵だから』と二の足を踏んだもの。それが殺到だから…。ナメられたもんだ」

 自民党中堅議員はこう語る。同党都連は昨年11月8日の締め切りで、都内8選挙区の支部長(=衆院選候補)を公募した。約150人が応募し、1、23両区は新人が、公明党の太田昭宏前代表が出馬する12区は空白区にすることが決まり、早期に残る5選挙区を決めたい考えだ。

 都連幹部は「キラ星のような優秀な人材が『自民党から出たい』と集まっている。日銀や官僚OB、官僚から外資系企業に転職して活躍した人物もいる。30〜40代がほとんどだ」とうれしい悲鳴を上げ、こう続けた。

 「選挙区の希望を書く欄があり、5区(目黒区全域と世田谷区の一部)が断トツで数十人。これに16区(江戸川区の一部)が続いた。野田民主党の支持率急落や、民主党現職を見て、応募者が『ここなら勝てる』と分析したのではないか」

 5区は、民主党の手塚仁雄首相補佐官(45)が2009年の衆院選で、自民党の佐藤ゆかり参院議員を破った選挙区。手塚氏は日本新党時代からの野田首相の側近で、野田グループの中核メンバーであり、蓮舫行政刷新担当相とは学生時代からの付き合い。首相外遊や地方視察に同行する姿が、テレビで頻繁に報じられている。

 ただ、「2度の落選を経験するなど、選挙地盤は盤石ではない。蓮舫氏に逮捕歴がある経営者を紹介したことも、国会で取り上げられた。次の選挙は厳しい戦いになる」(地元事情通)という。

 一方、16区は、鳩山氏の元秘書である初鹿明博氏(42)が09年衆院選で初当選した。都議を2期務めた地盤はあるが“小鳩チルドレン”であることは、マイナスに働く公算が大きい。

 民主党幹部は次期衆院選について「100人が死ぬ」と不気味な予言をしているが、民主党の栄華はいつまで続くのか。

 

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