全日本大学サッカー選手権・決勝が5日、国立競技場で行われ、関西大が43年ぶり2度目の優勝を成し遂げた。
後半ロスタイムに直接FKを決められ土壇場で同点に追い付かれた関西大だったが116分に1年生FW奥田勇太が値千金の決勝ゴール。大会を通して発揮してきたチームとしての勝負強さを決勝という大舞台でも見せ付けた。
春先はチームとしてまとまりに欠けていたが、夏に厳しい合宿やサバイバル合宿と名付けられた自給自足の生活などをすることで選手一人ひとりが人間として成長。「チームが勝つために自分は何ができるかということを考えられるようになった」(島岡健太監督)という。
関西大サッカー部OBでもある島岡監督は「現役として は無理だったんですけど、指導者として全国タイトルが取れたことは学生たちに感謝したい。そして学生だけじゃなくていろんな方々、家族に感謝したい。このインカレを通して改めていろんな人の支えがあってここまで来たんだなということを痛感した。そういうところを選手たちも感じてくれたと思う。そういう選手が一人、そ して二人と増えてきてくれたことがこの優勝につながったのではないか」と勝因を語った。
キャプテンのMF藤澤典隆選手は「43年ぶりの優勝というのを聞いて監督も生まれていないぐらい昔の話。嬉しいというより、先輩たちが成し遂げれなかったことを自分たちが成し遂げることができたことが嬉しい」と喜びを爆発させていた。(本紙・内田浩嗣)
※詳細は1月7日発売号(960号)に掲載予定
(BLOGOLA編集部)
2011年1月6日 14:09