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'12/1/5

「白島新駅」工事が始動へ




 広島市中心部でJR山陽線とアストラムラインの結節駅となる白島新駅(中区西白島町)の建設工事が2012年、始まる。アストラムラインは1994年の開業以来、初の新駅設置。東西と南北の動脈接続で広域的な軌道系ネットワークを形成する。市やJR西日本などは14年春開業を目指す。

 新駅は山陽線の広島―横川間、アストラムラインの城北―白島間に位置する。JR新駅はアストラムラインと交差する山陽線の高架に付設される。アストラムライン新駅は国道54号の中央分離帯に半地下方式で整備。両駅は、連絡通路と国道をまたぐ橋で結ばれる。

 整備主体はアストラムライン新駅と連絡通路、橋が市と運行会社の第三セクター広島高速交通、JR新駅はJR西日本で総事業費は57億円。市が24億円、広島高速交通が7億円、JR西日本が2億円を負担し、残る24億円は国の交付金を充てる。市は3月までに橋の建設に着手。工事は12年度に本格化する。

 市は連絡通路のデザインに、公募でシーラカンスアンドアソシエイツ(東京)の案を採用。大小の穴が開いたコンクリート製の屋根で覆うユニークな外観が目を引く。通路には広場の機能も持たせ、店舗設置やイベント開催も可能だ。

【写真説明】半地下のアストラム新駅と橋上のJR新駅(奥)のイメージを重ねた白島地区の合成写真。国道54号の中央分離帯にはユニークな外観の連絡通路が設けられる




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