築地市場で行われるマグロの初競りでは、ここ数年、中国のすしチェーン店が参入して競争が激しくなり、競り落とされる価格が年々、上昇しています。4年前に607万円だった価格は、ことしは、日本のすし店が、過去最高値を更新する5649万円で競り落とす結果となりました。
築地市場では、マグロの初競りの最高値について、平成11年から記録を残すようになりました。当初は、300万円から600万円ほどの間の価格で推移していましたが、中国などアジアで、すしの人気が高まったことを背景に、中国などですしのチェーン店を経営するグループが参入し、日本のすし店と競争を始めてから状況が一変します。4年前に607万円だった価格は2年後には1628万円に上昇し、去年は3249万円という過去最高値を上回るまでになりました。去年までの4年間は、中国のチェーン店が、単独あるいは日本のすし店と共同で最高値のマグロを購入してきましたが、ことしはこのグループと競争を続けてきた日本のすし店が、過去最高値を更新する5649万円で競り落とす結果となりました。今回、中国のすし店チェーン店などのグループは5000万円台まで争ったということです。