【経済】水谷建設、更生手続きを開始 負債総額353億円2012年1月5日 12時05分 帝国データバンク名古屋支店は5日、中堅ゼネコンの水谷建設(三重県桑名市)が昨年12月31日付で大阪地裁から会社更生手続き開始の決定を受けたと発表した。同社は業務を継続しながら、更生管財人の下で経営再建を進める。負債総額は353億円とみられる。 同社は昨年12月1日、債権者である水谷紀夫元社長から「(現会社が)赤字工事の受注などで経営状況を悪化させた」などとして会社更生を申し立てられ、保全管理命令を受けた。同社は同月7日、命令の取り消しを求める即時抗告を大阪高裁に申請したが、同月27日に棄却された。 更生管財人を務める弁護士は、「再建に向けた経営陣の体制や、スポンサー企業を求めるかなどは、これから検討していく」としている。 水谷建設は1946年創業。大手ゼネコンの下請けを中心に、ピーク時の03年8月期の売上高は453億円に上った。06年に水谷功元会長が法人税法違反(脱税)容疑で逮捕されて以降、対外信用が低下し、11年8月期は売上高187億円、純損益は2億円の赤字に落ち込んだ。 更生を申し立てていた紀夫前社長は功元会長の兄で、昨年8月に経営をめぐる一族のトラブルから社長を解任されていた。 (中日新聞) PR情報
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