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印刷する[2012.01.05]

パチンコ依存 共に治そう /横浜に女性ケア施設開所/「ぬじゅみ」で悩み語り合う(沖縄タイムス)

 沖縄タイムスによると、パチンコなどのギャンブル依存に苦しむ主婦らの立ち直りを支える女性専門デイケアセンター「ぬじゅみ」が昨年12月、横浜市にオープンした。スタッフもどん底からはい上がった女性たち。やめたくてもやめられない当事者に寄り添い「ギャンブル依存は病気。治せば再出発できる」と励ましている。ぬじゅみは沖縄の方言で希望の意味。

 12月初旬、ぬじゅみの利用者が体験を語り合うミーティングを訪ねた。「ギャンブルに明け暮れていた時は私も笑えなかったな」。施設長の田上啓子さん(62)の言葉に、机を囲むみんながうなずく。「今日一日を乗り越えていきましょう」

 田上さんもパチンコに2千万円以上つぎ込んだ苦い経験がある。民間リハビリ施設に通い、やめられたが、そうした施設に女性は少ない。「家庭や育児の悩みも同性と遠慮なく語り合え、共に回復できる場が必要」と2007年に横浜市保土ケ谷区のマンションで女性向け回復施設を始めた。今年春にはNPO法人に認可され、12月に市の地域活動支援センターとして広い部屋に移転、デイケアを始めた。田上さんによるとギャンブル依存からの回復を支援する女性専門のセンターは全国唯一。利用者の多くは40代の主婦で、日曜以外毎日通うルールだ。

 厚生労働省研究班の09年度の推計によると、成人女性のギャンブル依存の割合は1・6%で男性の9・6%より少ない。だが依存症に詳しい神奈川県藤沢市の精神科医岩崎正人さんは「女性は家庭が機能しなくなることに罪悪感が強く、人に相談できないまま潜在化しやすい」と警告する。夫や子どもが不在の昼間にパチンコなどに通い、男性より短期間で依存に陥るケースが多いという。





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