「普段、論文を書いていない、というか今まで書いたことがない人は、論文の書き方についてストックがないのだから、例文集から「借文」した方が効率的である」と以前
卒論に今から使える論文表現例文集(日本語版) 読書猿Classic: between / beyond readers 卒論に今から使える論文表現例文集(日本語版) 読書猿Classic: between / beyond readers このエントリーをはてなブックマークに追加
という記事に書いた。

 今回は、もっと簡潔に土壇場で使える「やってはいけない」リストをまとめてみた。
 多くは言うまでもないことだが、書いているうちに思わず地が出てしまうことがある。
 ファイナル・チェックなどに利用されたい。
 なお「どう書けばいいか」についてさらに情報が必要な場合は、前記事を参考されたい。


NG(使っちゃダメ)OK(こう言い換える)
とても;すごく非常に;極めて
だいたいほぼ;おおよそ
だからしたがって
でも;だけど;けれど;けどしかし;しかしながら
どうやっても;どうしてもいかなる手段を用いても
 
〜と思う。〜と考えられる。;〜であろう。
〜かもしれない。〜の可能性がある。〜の可能性が考えられる。
〜と感じる。〜と推測される。;〜と思われる。
〜おもしろい。〜は重要である。
〜を知りたい。〜を理解する必要があろう。
〜の意味がわかりません。〜をより深く理解する必要があろう。
〜がいっぱいある。〜が多く存在する。
 
〜した方がいいと思う。〜すべきである。;〜する必要がある。
〜するのは無駄だ。〜する意義を見いだすことができない。
〜は嫌いだ。〜は必要とはいえない。;〜は適切ではない。
〜はなかった。〜という事実は知られていない。
〜というのは間違いだ。〜という主張は誤りである。
〜というのはインチキだ。〜が真実であるという証拠はない。
〜はバカだ。〜の見解には再考の余地が残る
    
こんな話を聞いたことがある。このような事例が挙げられる。
そんな事実はない。そのような事実は認められない。
みんなが〜(だ)と言っている。一般に〜(だ)といわれている。
みんなが〜(だ)と思っている。〜(だ)と広く信じられている。
教科書に〜と書いてある。〜(というの)が通説である。
 
〜は読みたくない。〜を正当に評価することは困難である。
〜は読まなかった。〜の評価はまだ定まってはいない。
研究しましたが〜はわかりませんでした。〜は今後の課題としたい。
もうダメだ。議論が錯綜してきたので、原点に戻ってみることにする。
イヤになってきた。ここで筆を置くことにする。
合格させてください。解明できた点は必ずしも多くはないが、若干なりとも寄与できたと思われる。



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