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【福井】

かるた日本一今度こそ 越前市の三好輝明さん・7段

3度目の名人位決定戦に向け、「今度こそ結果を残したい」と意気込む三好輝明さん=福井市の県かるた協会本部で

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 大津市の近江神宮で7日に開かれる、小倉百人一首競技かるたの「名人位決定戦」に、7段の三好輝明さん(28)=福井渚会、越前市京町1丁目=が3度目の挑戦をする。2年前には当時11連覇中の名人を追い詰めながら、お手つきで逆転を許した。今回の対戦相手も同じ名人。「今度こそ」と雪辱を期している。

 「かるた日本一」の座を懸けて、先に3勝すれば名人となる決定戦。三好さんの初挑戦は2008年だった。既に9連覇を達成していた西郷直樹名人=東京=を相手に、1−3で敗退。再戦したのは2年後。2−1で迎えた4戦目。西郷名人が残り2枚、三好さんが残り1枚と、有利に最終盤を迎えた。

 しかし「慎重に」との気持ちから構えが遅れ、慌てて取りに行って痛恨のお手つき。逆転で4戦目を落とすと、ショックを引きずったまま最終戦を押し切られた。

 「仕事も手に付かない」ほど落ち込んだ。「6対4ぐらいで自分に分があると思っていたから」。それでも再挑戦を目指し、鍛錬を怠らなかった。そして今年、挑戦者決定戦を勝ち抜き、3度目の挑戦権を手にした。

 県勢が名人位に挑むのは、1982(昭和57)年の初挑戦から、5人で通算12度目。昨年も福井渚会の後輩、6段の川崎文義さん(23)が、2−3で惜敗した。

 三好さんの雪辱は県勢の悲願でもある。「今度こそ勝てるはず。2年前から準備を重ねて、名人の弱点を研究してきた」。万全の準備で決戦に臨む。

 (藤共生)

 

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