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【大リーグ】

松井 ダル攻略とアーチ量産宣言 昨季の汚名返上に燃える

2012年1月5日 紙面から

母校を訪れ、山下総監督(右)と談笑する松井=金沢市の星稜高で

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 2012年は汚名返上の本塁打量産だ!! ダル攻略だ!! 松井秀喜外野手(37)=アスレチックスからFA=が4日、郷里の石川県能美市で「松井秀喜旗争奪学童野球大会」の表彰式を兼ねた激励会に出席。プロ20年目となる今季に向けて本塁打量産と、レンジャーズ移籍が確実な日本ハム・ダルビッシュ有投手(25)の攻略を誓った。メジャー移籍後初めて所属先が決まらずに越年したものの、郷里でフル充電に成功。代理人からの朗報をじっと待つ−。

 あどけない顔の野球少年たちの前でウソをつくはずがない。今季はメジャー10年目、プロ20年目という節目のシーズン。自らも勝負の年と位置づける松井が、注目度No.1のダルビッシュ攻略へ向け並々ならぬ決意を口にした。

 「彼の投球は見たことはないけど、日本プロ野球で数字を残してきた投手。皆さんも楽しみだろうし、対戦することがあれば、もちろん頑張りますよ」。質問コーナーで少年から自身が考えるいい投手について尋ねられたところ、日本人ではレッドソックス・松坂、ドジャースからFAの黒田とともにその名を挙げ、初対戦を心待ちにした。

 ダルビッシュとは12歳違い。松井がヤンキースに移籍した2003年当時、ダルビッシュはまだ東北高在学中だった。今年はオリオールズ入りが決まった和田ら日本で実績を残した好投手が次々とメジャーに挑戦。イチローとともにメジャーで確固たる地位を築いてきた松井の勝負師としての血が騒ぐのも当然だ。

 昨季は141試合で打率2割5分1厘、12本塁打、72打点。故障以外では自己ワーストの数字となったシーズンだけにもちろん汚名返上の思いは強い。「今年はまだチームが決まっていないけど、たくさんの本塁打をお見せしたいと思う」。あまり大口をたたかない男が、全盛期のようなアーチ量産を約束。堂々の完全復活を誓った。

 激励会の前には恩師でもある母校・星稜高の山下智茂総監督と金沢市内で昼食を囲み、昇り竜をモチーフにした料理などを堪能。地元で英気を養った松井が、逆襲の2012年に向けいよいよ動きだした。 (鶴田真也)

◆恩師の星稜・山下総監督はア東地区のススメ

 松井の恩師でもある星稜高・山下総監督が、集客力の高いア・リーグ東地区への“就職”を強く勧めた。

 「強いチームに入ってほしいし、ヤンキースとかレッドソックスと対戦してもらいたい。彼は客がいる方が打つ。緊張するところでやった方がいい」。特に昨季所属したアスレチックスは客の入りが悪く、最も不向きな球団だったとも端的に指摘した。

 今年もまな弟子の帰郷に合わせてベストセラーとなった「小さいことにくよくよするな!」(リチャード・カールソン著)など恒例のプレゼント本を6冊進呈。「笑顔で野球をやったらどうだ? と言ってあげた。常に笑顔を出していればツキはやってくる」。山下総監督はしっかりと金言を授け、松井の移籍先が早く決まることを祈っていた。

 

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