NHK北海道のニュース 札幌放送局
津波発生時の流氷 被害研究へ
流氷が接岸している時期に津波が発生した場合、沿岸部の被害を予測する研究を、この冬から5年間、札幌の研究機関が進めることになりました。
流氷の時期に津波が押し寄せた場合、流氷が被害を拡大させるおそれがあるとされていますが、被害を具体的に予測した研究データはありませんでした。
去年3月の東日本大震災の津波では、一部が海とつながっている根室市のトーサムポロ沼に、津波で大量の流氷が流れ込み、あさりが生息する区域の砂が削り取られる被害がありました。
また、昭和27年の十勝沖地震では、道東の浜中町で、流氷が津波とともに陸上に押し寄せ、住宅などを壊す被害が出ました。
そこで札幌の独立行政法人・寒地土木研究所では、この冬からオホーツク海側と、道東の太平洋側を対象に、被害の予測などの研究を行うことになりました。
具体的には、自治体のハザードマップをもとにした危険区域の予測や、流氷が避難施設や港の燃料タンクなどに衝突した場合の被害などを分析します。
寒地土木研究所の山本泰司上席研究員は「これまで行われてこなかった研究分野となるだけに、自治体の対策に役立つように研究結果をまとめたい」と話しています。
01月04日 19時04分
北海道のニュース
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