東海地方の鉄道各社は4日、正月三が日の利用状況を発表した。名鉄の利用客は前年より増えたが、JR東海の在来線と近鉄は減った。
三が日の利用客数は、名鉄が385万9千人で前年比101%、JR東海が81万1千人で同97%、近鉄が278万5千人で同97%。名鉄は中部国際空港駅の乗降客数が同112.6%、豊川稲荷駅が同107.7%と大幅に増えた。
空港駅の増加は円高で海外旅行者が増えた効果とみられる。豊川稲荷で競合するJR東海の豊川駅利用客数は、前年比92%と落ち込んだ。JR東海は今年の元旦から、豊川駅周辺を自由に乗り降りでき、名物のいなりずしなどがもらえる「初旅フリー切符」を売り出し、初詣客の争奪を狙っていたが、軍配は名鉄に上がった。
明暗が分かれた理由について、名鉄とJR東海はともに「よくわからない」としている。