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2011年11月28日

有機農業を広めるために part2

すっかり遅くなってしまいましたが、農村での研修報告part2です。

どのようにしたら有機農業を広めることができるのか。
まずは、特に若者の新規就農者に、優れた生産者の下でその会社を引き継いだり拡大したりしながら技術や経営を学ぶ環境整備が必要だと感じました。そして、優れた生産者には積極的に技術・ノウハウを伝えていってほしい。そうでなければ、地域の雇用を増やすという面で、そして食料生産をする術を維持するという面で、勿体ないと思います。私自身、1ヶ月間ではありましたが、実際に農業法人の一員として働かせて頂いて、想像以上に大変な収穫作業や考えるべきことの多さに衝撃を受けたり、しっかり圃場を観察し病気を出さないようにすることの大切さに身が引き締まる思いがしたり、一緒に働いたからこそ学べたものがたくさんあったように思います。

だから、研修期間中は、意欲ある若者たちをどのようにして巻き込んでいくか、ということがずっと頭の中にありました。
お世話になった農業法人では、有機農業であってもその収量や売上が、農水省が出している平均の数倍であるといった話を若い社員さんとしたりもしました。そういった解りやすいデータを示すことは、若者が農業に憧れ、将来の目標としてもらうための指標としては、重要なツールの一つかもしれません。
今、世界には安心を求める消費者のマーケットがあり、有機農業には世界進出の勝算があるのではないかと思います。そのようなビジョンを、農業分野にかかわらず、たとえば食料安全保障を考える場で紹介していくことで、農業に関心を持っていない若者にも関心を持ってもらえるようにすることも重要なことだと思います。 


研修させて頂いた農業生産法人の皆様や自治体の方々など多くの方々に、本当にお世話になりました。これからもすばらしい取組を国内外に広めるべく、そして「農業」が意欲ある若者たちが夢を持って飛び込んでいける「職業」となるようがんばりたいと思います。

※ 出荷場でのニラ洗浄の機械です。生産だけでなく出荷まで担うことで、さらに地域の雇用を生み出しています。

nira



野菜の栄養素を知る

寒さがましていて、風邪がはやっていますがいかがおすごしですか?

最近、風邪の予防で様々な野菜を食べるようにしていますが、週末にランチにでかけると、「野菜」を売りにしたレストランが多くなっているように感じます。

そんな中で、産地や生産者の明確な野菜を、「煮る・焼く・蒸す」のシンプルな調理法で提供している銀座のWAZAというレストランでおもしろいものを発見しました。

それは、お店のスタンプカードの表が、野菜の絵と、主な栄養素が書いてあるのです
野菜のカード


ブロッコリーの絵のカードは、緑色の野菜の主な栄養素が、「カロテン、鉄分、ビタミンK」であること。
マッシュルームの絵のカードには、白色の野菜の主な栄養素が、「グルタミン酸、カルシウム、ポタシウム(カリウムのこと)」など…。

こういう風にお店のカードに書かれると、この成分はどんな効果があるのだろうか?と調べたくなってしまい、体調に合わせて、食べる野菜を変える楽しみも増えるものです。

ビタミンKってなんの役にたつの????とか。
ネットで検索すると、「血液の凝固作用や骨へのカルシウムの定着」に必要なようです。

結局、バランスよく食べることが必要なのですが、毎日食べる野菜について、もう少しいろんなこと(どうやって作られるのか?旬はいつか?なども含めて)知った上で食べると、知的においしく楽しめます!

そんなおしゃれ“食育”的なレストランが増えると、楽しいですね。



2011年11月21日

有機農業を広めるためにPart1

有機農業。田畑を始めとする周辺環境の生態系を維持し土の力を守る持続可能な農法と言われながら、人件費等のコストがかかり、また病害虫等の発生により安定した収量を得にくいため、なかなか広まっていません。有機農業の現状を知り、そして、どうしたら有機農業を広めることができるかについて考えるべく、有機農法でにら、ねぎ、生姜などを育てている高知県の農業法人で1か月間の研修をさせていただきました入省2年目のイドです。

negi


私が研修をした1か月間は、ちょうど生姜の収穫真っ盛りの時期でした。回りの社員さんがすごいスピードで生姜を掘っては茎を切っていく中で、私も取り残されそうになりながらも助けられ、収穫作業をさせて頂きました。
生姜は種生姜を植えてすぐのころは病気を出さないように、注意深く畑を見ながら水はけを良くしたり、肥料を適切に与えたりといったことが大切だそうです。有機農業では、一度病気が出てしまったらその後の防除が困難であり、病気が出た畑の収量がゼロになってしまうということもありえます。そのため、病害虫を未然に防ぐこのような栽培技術が慣行農業以上に重要です。

お得意先に安定的に出荷できるよう、年間の出荷計画・経営計画を立て、そして効率的な輪作ができるように5年間の生産計画を立てる必要があります。長期的なスパンで日々やるべきことを検討・計画し実行するということは、すぐにできることではありません。

生姜を始め、作物によっては有機農業であっても、慣行慣農業と変わらない収量を得ることができるということがわかりました。しかし、そのためには技術力や長期的なスパンでの管理、それに伴う知見が必要で、社員が日々緊張感をもって作業にあたっている姿に感銘を受けました。

Part2では、有機農業を広めるために、できること・やりたいことについて書きたいと思います。

shoga



イド