サッカー: 洪明甫氏「選手招集はA代表が優先」

崔康熙A代表監督&洪明甫・五輪代表監督、記者懇談会で意気投合

1990年イタリアW杯には共にDFとして出場

 1990年サッカー・ワールドカップ(W杯)イタリア大会当時、韓国の守備の中心は31歳の最年長選手、崔康熙(チェ・ガンヒ)と、10歳下で代表最年少の洪明甫(ホン・ミョンボ)だった。同大会で二人は息の合ったプレーを見せ、ベルギー(0-2)、スペイン(1-3)、ウルグアイ(0-1)の強豪を相手に、敗れはしたものの敵の攻撃を全力で防いだ。それから22年が過ぎた今、二人は韓国A代表と五輪代表の監督として再会した。

 3日にソウル市内のプラザホテルで開かれた記者懇談会で、韓国代表の崔康熙監督(52)は「当時は本当に失点が多かったため、洪監督も私も苦労していた。洪監督があまりにも内向的なため、言葉を交わした記憶がほとんどない」とW杯イタリア大会当時を振り返った。これに対し、五輪代表の洪明甫監督(42)は「あの時は私がセンターバック、崔監督が右サイドバックを務めており、ポジション上は私がリードしなければならなかった。だが、神にも等しい先輩に対し、試合中に動く方向を指示することなどできなかった。私がきちんと指示してさえいれば、あんなに失点することはなかったと思う」と笑いながら語った。

 今年2月に運命の勝負を控えた二人の指揮官はこの日、共に協力し合って上を目指すことを誓いながら意気投合した。重要な試合が2月に集中しているため、A代表と五輪代表を兼務している選手の招集問題が発生するが、これについて両監督は「問題ない」との反応を示した。

 崔監督が「クウェート戦のメンバーは、五輪代表とあまり重ならないような構成にするつもりだ」と語ると、洪監督は「A代表が優先という原則は明らか。(A代表に)必要な選手はそちらに行くべきだ」と話した。

 洪監督率いる五輪代表は、2月5日にサウジアラビア、22日にオマーンという中東遠征2連戦を控えている。韓国は最終予選6試合のうち半数を消化し、2勝1分け(勝ち点7)でオマーン(勝ち点4)、カタール(勝ち点3)を抑え、グループ首位を走っている。五輪本大会に出場できるのは各グループ1位のチームだけだ。

 洪監督は「最後まで絶対に緊張感を緩めない」と語った。また、崔監督は「能力のある後輩だから、望み通りの結果を得られるだろう」と洪監督を激励した。

チャン・ミンソク記者
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