サッカー:代表新監督「朴智星は呼ばない」

崔監督、W杯3次予選のクウェート戦控え戦略語る

 「今回のクウェート戦に朴智星(パク・チソン)を呼ぶ考えは全くない」

 サッカー韓国代表の崔康熙(チェ・ガンヒ)監督(53)が、2月29日にホームで行われる2014年ワールドカップ(W杯)ブラジル大会3次予選最終戦のクウェート戦で朴智星(マンチェスター・ユナイテッド)が代表に復帰する可能性はないことを強調した。

 崔監督は3日、ソウル市内のプラザホテルで行われた記者懇談会で「監督になって、朴智星がお祝いの電話をかけてくるかと思ったが、電話は来なかった」と冗談を飛ばした後「急を要するからといって、(代表を)引退した選手を何の準備もなしに今すぐ呼ぶことはできない」と語った。

 韓国は現在、W杯3次予選で3勝1分け1敗(勝ち点10、得失点差+8)をマークし、レバノン(勝ち点10、得失点差-2)、クウェート(勝ち点8)を抑えトップに立っているが、クウェートに敗れた場合、最終予選進出を逃す可能性もあり、崖っぷちに立たされている。

 崔監督は「私の頭の中には『2月29日』のことしかない。代表運営に関する全体像は、その後でないと描けない」と語った。崔監督は今週中に、代表のコーチングスタッフの人選を終える考えだ。全北時代に崔監督をサポートしていたシン・ホンギ・コーチのスタッフ入りは内定している。

 崔監督はまず、昨シーズン好成績を挙げたKリーグの選手たちを中心に30人ほどをピックアップし、コンディションをチェックする予定だ。同監督は「これまでとは大きく異なる選手構成になるだろう。1試合で全てが決まるため、経験豊富なベテランを起用するつもりだ」と説明した。

 具滋哲(ク・ジャチョル)=ボルフスブルク=が警告累積でクウェート戦に出場できないため、朴主永(パク・チュヨン)=アーセナル=らほかの欧州組のコンディションもチェックする。崔監督は「どんなに優れた選手でも、試合に出ていなければ代表で活躍するのは難しい。とはいえ朴主永は十分に能力のある選手であるため、注意深くチェックしたい」と述べた。

 崔監督は、韓国プロサッカー連盟とKリーグ各球団の協力を得て、10日程度の合宿を計画している。攻撃サッカーで昨シーズン全北をKリーグ優勝に導いた崔監督は「クウェート戦で万が一のことがあれば、後がない」として「2月29日には『いいサッカー』ではなく『勝つサッカー』をしたい」と意気込みを語った。

チャン・ミンソク記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) 2011 The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連ニュース