昨年末の日中首脳会談で中国側が仙台市へのジャイアントパンダ貸し出しに積極的な姿勢を示したことを受け、同市は国内公募で名前を決める方針を固めた。日中が貸し出しに合意し次第、両国政府に提案する。日本名にすることで「東北の復興の象徴」として市民の愛着を高める狙い。
仙台市は昨年9月、東日本大震災で被災した子供の心を癒やすとして、中国側にパンダ貸し出しを要請。このほど市八木山動物公園への受け入れ案をまとめた。案は名前公募のほか、東北各県の県民や企業を対象にした「サポーター制度」の設立などを盛り込んだ。
1972年に日本へ初めて来たパンダは中国名を日本語読みにしたが、昨年、上野動物園(東京都)に入った2頭の名前はいずれも国内での公募で決まった。【平元英治】
毎日新聞 2012年1月4日 東京朝刊