サムスン電子、広告でアップルを挑発?

iPhoneと同じ少女モデル起用

 サムスン電子がライバルのアップルを挑発するかのような広告を相次いで制作し、IT業界で話題になっている。

 業界によると、サムスン電子が先月、国内外で打ったタブレット型パソコン「ギャラクシータブ8.9」の広告には、アップルのスマートフォン「iPhone4S」の広告と同じ少女が登場する。外国人の女の子が父親と共にギャラクシータブで遊びながら、楽しいひとときを過ごすという内容だ。この少女は昨年10月、iPhone4Sの広告にも出演していたことが分かった。

 アップルは当時、iPhone4Sでこの少女モデルの写真を撮影し、編集、送信する様子を通じ、製品の機能を紹介した。

 同じモデルが複数の企業広告に登場することはありうるが、一般にライバル企業の広告に連続して登場するのはタブーだ。

 海外のIT専門サイト「テッキー」は「サムスンが広告でアップルをからかった」と評し、広告の意味を「アップルの広告モデルまでサムスン製品のファンになった」というアピールだと読み解いた。

 しかし、アップルのファンは製品本体だけでなく、広告もまねをされたと批判している。サムスン電子関係者は「海外の広告会社のオーディションでモデルを選抜した。ライバル企業の広告に出演していたかは事前に知らなかった」と説明した。

 これに先立ち、サムスンは新型iPhoneを購入するため、店の前に並んでいるアップルファンが他人の使うサムスンのスマートフォン「ギャラクシーS2 LTE」を見て驚く内容の比較広告を制作し、話題になったことがある。広告には「iPhoneを苦労して入手するよりも、すぐにギャラクシーS2に乗り換えればよいのに」という意味が込められていた。

金熙燮(キム・ヒソプ)記者
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