高瀬川の風情取り戻せ 官民一体、改修考え
水枯れで風情が失われつつある高瀬川の改修を官民で考える「銅駝高瀬川フォーラム」の初会合が25日、京都市中京区の銅駝会館で開かれた。地域団体や住民、事業所、行政関係者20人が参加し、歴史ある川のあり方を探った。
江戸初期に角倉了以が開削した高瀬川(約4・5キロ)は近年、石積みの護岸が破損して水が地中に流れ出したり、鴨川の取水口にごみがたまって取水量が減り、水位が低下。観光名所でもある景観が損なわれており、市が来年度から整備工事を行う。
フォーラムは、市民に親しまれる水辺環境をつくるため、意見を交換して事業に反映しようと、銅駝高瀬川保勝会(中京区)と市が関係者に呼び掛けた。
市が高瀬川の歴史や水枯れの現状などを説明した後、意見を交換した。出席者からは「高瀬川と建物の距離を規制してもいいのでは」「ビル建築時の基礎工事が水位低下に影響していないか」「街並みも含めて景観を保っていきたい」という意見や要望が出た。
保勝会事務局長の中山義也さん(47)は「高瀬川は地元のシンボル。住民の思い入れは深く、改修で価値を高めたい」と話している。フォーラムは12月と来年1月にも開催する予定。
【 2011年11月26日 10時25分 】
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