香港株(終了):上昇、製造業活動の拡大など好感-石油関連株が高い
1月3日(ブルームバーグ):2012年の取引初日の香港株式相場は上昇。インドや中国での製造業活動の拡大に加え、エコノミストが米雇用市場の改善を予想したことが好感された。
米ウォルマート・ストアーズへの納入業者で売上高の半分余りを米国で稼ぐリー・アンド・フォン(利豊、494 HK)は6%高。中国最大の海洋油田会社、中国海洋石油(CNOOC、883 HK)は原油高を好感し4.1%上げた。ペトロチャイナ(中国石油、857 HK)も4.5%上昇。中国当局が製油会社に石油製品の価格決定権を与える可能性があるとの報道が買い材料となった。
中国の乳製品メーカー、中国蒙牛乳業(2319 HK)は5.7%高。中国国際金融(CICC)が中国蒙牛乳業の投資判断を「バイ」で維持したことが好感された。家電小売りチェーンの国美電器(493 HK)も8.9%上げた。
ハンセン指数は前営業日比443.02ポイント(2.4%)高の18877.41と先月8日以来の高値で終了。構成する48銘柄のうち下落は6銘柄のみ。同指数は昨年20%下落し、年間で2008年以来の値下がりとなった。ハンセン中国企業株(H株)指数は前営業日比3%高の10235.17で引けた。
アンプル・キャピタル(香港)の資産運用ディレクター、アレックス・ウォン氏は「新年を迎えて市場参加者はポジションを再構築しており、新規の買いが幾分入っている」と説明、「相場は恐らく上向きの勢いを維持するだろうが、私はなお慎重だ。この水準で非常に積極的な買いが広範に入るとは思わない」と語った。
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更新日時: 2012/01/03 18:18 JST