中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > サッカー > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【サッカー】

鈴木武蔵「10点以上獲る」

2012年1月4日 紙面から

桐生第一−奈良育英 前半、ドリブルで攻め込む桐生第一の鈴木。右は奈良育英の山野(市川和宏撮影)

写真

◇全国高校サッカー3回戦(3日) 桐生第一4−1奈良育英

 千葉県の市原臨海競技場など首都圏4会場で3回戦の8試合を行い、初出場の桐生第一はU−17ワールドカップ日本代表のFW鈴木武蔵の2試合連続ゴールなどで奈良育英に4−1で快勝した。4度優勝の市船橋中京大中京市西宮などベスト8が出そろった。準々決勝は5日に行われる。

 鈴木武蔵の表情は自信にあふれていた。「攻撃も通じていたし、このままいけばいけると思う。ゴールは取れるだけ取りたい。(大会記録の)10点を超えて記録を作りたい」。平然と、鹿島FW大迫の記録超えを言ってのけた。

 前半から鈴木がペナルティーエリアに入るとDFは必ず2、3人がマークにくる。しかし、小林総監督は「武蔵のおかげで周りの選手が空く。いい形を武蔵がつくってくれた」とニンマリ。その作戦通り、前半37分に、鈴木がゴール前で3人に囲まれながらキープして、MF吉森へアシスト。先制を奪うとチームは波に乗った。そして後半26分、今度は吉森からのスルーパスを受けた鈴木が冷静に相手GKの股抜きを狙って、今大会4点目のゴールを流し込んだ。

 50メートル5秒9の俊足に加え、しなやかなドリブルに当たり負けしない強靱(きょうじん)な肉体を持つ。守る側にとっては存在そのものが恐怖だ。

 「自分が動きだせばスペースが空く。おとりということも考えてプレーしました。でも、チャンスはいっぱいあったし、もっと点を取りたかった。物足りないです。国立ですか? 場所じゃなくて自分はピッチが良ければどこでもいい。てっぺんに行きたい」

 鈴木武蔵にとっては高校サッカー憧れの“聖地”も単なる競技場。通過点にすぎない。目標はやはり「世界」だった。

 「海外の選手は球際もうまい。やっぱ点を決めないと。海外の選手は必ず結果を残している。日本はまだまだ。もっと落ち着いてプレーすること、もっと周りを意識してプレーしたい」

 卒業後はJ1新潟から世界を目指す武蔵はまずこの大会で高校サッカーの「てっぺん」に立つことを宣言した。 (荒川敬則)

 

この記事を印刷する

PR情報

Ads by Yahoo!リスティング広告



おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ