NASA:超新星の残骸「RCW86」 最新画像を公開

2011年11月5日 11時13分 更新:11月5日 13時51分

四つの宇宙望遠鏡の機能を組み合わせて観測した記録に残る最古の超新星の残骸「RCW86」=米航空宇宙局提供
四つの宇宙望遠鏡の機能を組み合わせて観測した記録に残る最古の超新星の残骸「RCW86」=米航空宇宙局提供

 米航空宇宙局(NASA)は、約2000年前の記録に残る最古の超新星の残骸「RCW86」の最新画像を公開した。超新星は寿命を迎えた恒星が大爆発する現象で、突然明るく輝き出し、星が生まれたように見える。爆発の謎の解明に迫る成果という。

 この超新星は中国の天文学者が西暦185年に観測した。中国の史書「後漢書」に8カ月間輝き続けたと記録されている。南天のコンパス座方向にあり、地球からの距離は8200光年。現在は超新星爆発で熱せられたガスなどの残骸が残っている。

 画像は、NASAや欧州宇宙機関(ESA)の4種類の宇宙望遠鏡がとらえた赤外線やエックス線などの光を重ねた。その解析から、NASAは、この天体は二つの星が一つの重心の周りをペアで回る連星で、片方の星がもう片方の物質を吸い込み続け、自らの重さに耐えられなくなり爆発したと指摘した。【比嘉洋】

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