有人火星飛行:露仏伊中の6人 520日の隔離実験終了

2011年11月4日 23時37分 更新:11月4日 23時42分

 【モスクワ田中洋之】将来の有人火星飛行を想定してロシアとフランス、イタリア、中国の男性計6人が外部から隔離されたモジュール内で520日間を過ごす実験「MARS500」が4日に終了し、参加者は約1年5カ月ぶりに「外の世界」に出た。

 実験はロシア科学アカデミー生物医学問題研究所が実施。世界から選抜された医師や研究者ら6人が昨年6月3日からモスクワ市内に設置された模擬宇宙船で暮らし、長期間の「宇宙生活」が人体に与える影響などを調査してきた。実験期間の520日は、地球からの往路(250日)と火星着陸(30日)、復路(240日)を想定した。

 「火星飛行」を終えて地上に「帰還」した6人は健康診断を受け、8日に記者会見を行う。

 同研究所によると、実験期間中に6人の間でいさかいなど問題は起きなかったという。参加者には「調査協力費」として各約300万ルーブル(約770万円)が支払われる。

 一方、ロシア連邦宇宙局は4日、同様の実験を約2年後に国際宇宙ステーションで実施し、2030年代半ばには火星への有人飛行が可能になるとの見解を示した。

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