UDing CFUD

デザイン上、複数の色を使いたい場合になるべく混同しない色を選び出すソフトウエアです。実際に印刷時に使用されるインキ色をイメージして、或いは色見本帳でそれを確認しながら配色することができ、画面上での配色が印刷時にズレてしまうことを防げます。







 この画面から始まります。
左側に100色の色が表示されていますが、上下にスクロールすると全部で1,050色の色があることがわかります。この左側部分をカラーライブラリといいます。右側の部分はこれから選択した色を置いてゆくパレットです。使いたい色を決めていく方法は大きく2つあります。





 1つ目の方法は、RGB値、Lab値による色の選択(入力)です。左上の“ファイル”から“参照色の取込“をクリックします。





 色の値を入力するための小さなウインドウが開きます。
ここにLabまたはsRGBの数値を入力することにより基準となる色をまず決めます。例えばデザインに使用する必要のある指定色などです。
数値を入力してOKボタンを押すと右側のパレットにその色が置かれ、一般、第一、第二、第三、の4タイプの見え方シミュレーションを表示します。また同時に、その色との混同色がカラーライブラリ上に×で表示されます。×が付いている色は第一、第二タイプの色弱者にとって、基準となる色(パレットに置かれた色)と見間違う可能性があるので、一緒に使用してはいけないという意味です。





 2つ目の方法は 1,050色ある左側のカラーライブラリから色を選択する方法です。
その場合は画面上の色をダブルクリックしてRGB、CMYK値を確認し“カラーパレットに追加”をクリックします。特に東洋インキ製色見本帳の何番といった色番号指定がある場合、この方法で基準色(動かせない色)を選ぶと便利です。




 上記2つのいずれかの方法で、基準となる1つ目の色がパレットに置かれた状態です。
RGBなど色値が確認でき、各タイプの色覚シミュレーションと混同色も表示されます。(×が付いている色がパレットに置いた色との混同色です)




 上記2つのいずれかの方法で、基準となる1つ目の色がパレットに置かれた状態です。
RGBなど色値が確認でき、各タイプの色覚シミュレーションと混同色も表示されます。(×が付いている色がパレットに置いた色との混同色です)



右側パレットのシミュレーション画は、人によってはこの色がこう見える場合もある、ということを意識させてくれます。
また、この混同色の基準は、“色混同可能性判定基準“のスライドバーにより若干調整することもできます。(調整すると×が多くなったり少なくなったりします)
右側パレットに置かれた色の値(色見本の番号)を控えておき、実際のデザインに使います。





 
 
 
 

UDingシミュレーター


デザインに使用したい画、または自分がデザインした画に使われている色がどのように見られている可能性があるか確認できます。混同するおそれの高い部分を探索し表示する機能で問題がないかチェックし、問題がある場合はその部分の色を修正します。修正した画は保存できます。
画の色づかいをチェックし、修正し、再度チェックする、という作業をこのプログラムは1回画像を取込むだけでおこなえるので、色づかいを修正する度ごとにシミュレーションソフトに画像を取込む作業が省けます。
色によって何か情報を伝えるような画、例えば図表やグラフなどをチェックすると良いでしょう。







 この画面(画が無い状態)から始まります。
左上の“ファイル”から“ファイルを開く“をクリックし、対象となる画像データ(jpg形式、tiff形式)を選択して画像を取込みます。

 





 画像が取込まれると、左側に第一(P型)、右側に第二(D型)色覚タイプの見え方がシミュレートされます。画像がこの様に見えている可能性があることを示してくれます。





 左右の画像ともタブリストを選択することによって、オリジナル、第一(P型)、第二(D型)第三(T型)それぞれの見え方をシミュレートできます。これで内容に問題が無ければ色を変更する必要はありません。
しかしこのクッキーの画では中央のButter Galette の文字が第一の人には背景と溶けて見えづらいかもしれないので問題ありです。





 そのような場合、どの色を修正すべきか探索します。
このクッキーの画で使われている色数は15色以下と思われるので、左上“画像中の色数“は
”少ない“をチェックします。(30色以上と推測される場合は”多い”をチェック)
右上の“危険色検出”をクリックすると、混同する可能性が高い色が黒く変わります。この時点で変更できない色(たとえば指定色)、や変更すべきでない色(自然写真の色)は色変更対象から除外できます。その場合は“変更しない色の選択”欄にチェックマークを付けます。





 例えば中央のButter Galetteの文字色を変更したくない場合、“変更しない色の欄”にチェックを付けもう一度“危険色検出”をクリックします。
すると今度は背景が危険色ということを表示し、この色を変更することになります。





 “色変更処理”をクリックすると変更案としての色が表示されます。ちょうど最初に画像を取込んだ時のように左側に第一(P型)、右側に第二(D型)色覚タイプの見え方がシミュレートされます。



 



  “色変更処理”を何回かクリックすると案がいくつか示され(そうでない場合もあります)“色変更条件”のチェックの付け方を変えることによって別の変更案を探したり“色変更処理”ボタンの下にあるスライドバーを左右に動かして色を調整することもできます。





 色を修正変更した画は左上“ファイル”から“左(右)画面の画像を保存する“をクリックすることによって保存することができます。
以上がこのソフトウェアの使用法です。



 
 

 



 Vischeck同様、UDing CFUDUDingシミュレーターも強度第1色盲や強度第2色盲、第3色盲の見え方をシミュレーションするので、軽度の色弱の場合には見え方の変化はこれほど大きくなりません。また個人差もあります。

 UDing CFUDUDingシミュレーターは、デザインをする人が、色弱者の見分けにくい色をチェックしながら色の組み合わせを決めたり、配色できるというツールです。シミュレーションすることが目的というより、シミュレーションを目安にしながらどのタイプの色覚からも見分けやすい色を選び、デザインに反映させることを目的として開発されているものです。

両方のソフトウェアは

http://www.toyoink.co.jp/ud/index.html

から申し込みができます。