宮城のニュース
夜光雲か 仙台で観測 市天文台の小石川さん撮影
| 仙台市で観測された夜光雲の可能性がある青白い雲=29日午前6時ごろ、仙台市青葉区愛子東6丁目(小石川正弘さん撮影) |
|
北極、南極域など緯度の高い地域で夏に発生する特殊な雲「夜光雲」の可能性がある現象が29日早朝、仙台市で観測され、市天文台係長の小石川正弘さん(59)が撮影した。 小石川さんは午前6時ごろ、仙台市青葉区愛子東の自宅近くで、南東に青白く輝く雲を発見した。「非常に明るく光っており、色合いから夜光雲だと思った。ものすごくきれいだった」と話す。 元市天文台職員で市川平小教頭の佐々木靖さん(50)によると、夜光雲は通常の雲よりも上空の高度約80キロ付近に発生。高緯度地域で日の出前や日没前に見られるが、最近では緯度が比較的低い地域でも観測例があるという。 佐々木さんも一昨年と昨年の12月、仙台市で同様の青白い雲を目撃した。写真を基に「日の出前の太陽光が当たっていることから計算すると、雲の高度は非常に高い。通常の雲ならば日の出前には黒く見えるはずで、夜光雲の可能性が高いと思う」と説明している。
2011年12月30日金曜日
|
|