柔道金メダリストの性暴行騒動、内柴容疑者は猛省を

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  G・JoeUはかく語りき

  哲学史を学んだ者なら、20世紀フランス・パリにて活躍したシモーヌ・ド・ボーヴォワールという女性の哲学者をよく知っている事だろう。正式な婚約関係には無かったが、実存哲学者の代表格たるジャン=ポール・サルトルの事実上の妻である。彼女がこんな言葉を残している。「女性にとって、男性の眠りは貪欲であり裏切りである」――”男性は女性の性生活にも常に気を配るべし”という、なんともフランスらしい艶やかな忠言である。

  もっとも、性生活に気を配り過ぎるのも大いに問題である。8歳の時点で既にプロ並みのスコア70を叩き出していたゴルフの天才、30歳代で4大メジャー大会14勝、ダブルグランドスラムを達成している仏教徒、タイガー・ウッズ(35)選手である。

  妻子ある身で13人の恋人たちとの性生活を満喫したタイガーは、2009年11月、交通事故を発端に同不倫スキャンダルを露呈させ、全米のみならず世界中のファンたちからの失望を買ってしまった。

  さて、スポーツ選手の不倫スキャンダルで大きな話題が持ち上がった。優勝時には子供の名前を呼んでいた”良き夫”であるはずの柔道のオリンピック金メダリスト・内柴正人容疑者(33)が、教え子の10代の女子柔道部員に性的暴行を加えたとして逮捕さた。内柴容疑者は女子部員に酒を飲ませて酩酊状態にした上、都内のホテルで性的暴行を加えた疑いが持たれている。容疑者は「合意(の上での性交渉)だった」と容疑を否認している模様。

  合意か暴行か――アルコールによる判断力低下の環境下で、こうしたナイーブな問題を立証するのは実に困難である。しかしそもそも、妻子ある身で同行為に及んだ容疑者に弁解の余地はないものと思われる。また、女子部員側にも分別を失うまで酩酊した個人責任がない訳でもない。とにかく、後味の悪い事件になってしまった。

  爽快なスポーツの世界で、下半身の話題が飛び出した時ほどうんざりする事はない。容疑者は紛れもなく、柔道の歴史に汚点を残した。猛省を促したい。

【記事:G・JOEU】(情報提供:日刊テラフォー)

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