2012年はじめの金融市場も欧州の政府債務(借金)危機に振り回されそうだ。2日の外国為替市場で、円は欧州の共通通貨ユーロに対して一時1ユーロ=98円台後半をつけ、00年12月以来の最高値を更新。波乱含みのスタートとなった。
日本時間の2日未明、時間外の電子取引システムで1ユーロ=98円71銭近辺をつけた。その後はユーロが買い戻され、欧州時間帯では1ユーロ=99円台半ばで取引されている。主要市場が休場で薄商いの中、投機的な動きが出た模様だ。ただ、欧州は債務危機を抱えて越年し、欧州各国の国債やユーロに対する投資家の不信はくすぶったままだ。