(CNN) 米人気映画「バットマン」などで知られる俳優クリスチャン・ベイルさんが2011年12月中旬、中国東部の山東省の農村で自宅軟禁中の人権活動家との面会を求めた際、検問していた治安要員に殴られるなどの暴力を受け、追い返されていたことがこのほどわかった。
ベイルさんは中国政府も一部出資した最新作の映画を宣伝するため訪中した際、「盲目の人権活動家」として有名な陳光誠氏の自宅訪問を試みたもので、氏や家族、支援者を今後も助けたいとしている。今回の騒ぎで中国訪問は二度と許可されないだろうと覚悟しながらも、これを受け入れるとも述べた。
警備要員との小競り合いは山東省臨沂市近くの農村にある陳氏の自宅へつながる道路上で12月15日に起きた。ベイルさんとCNNの取材陣3人が歩いて近付いたところ、私服の警備要員4人が現れ、威嚇した表情で「立ち去れ」などと命令した。
ベイルさんが「陳氏と会いたい」「なぜ自由になった人間と会えないのか」などと再三尋ねたところ、体を押すなどして追い返そうとした。小競り合いに発展した後、軍服に似たコートを着込んだ数十人の治安要員が車2台に乗って新たに現れ、ベイルさんをCNN取材陣から力ずくで引き離そうともした。ベイルさんはこの際、保持していた小型カメラを奪われそうになり、殴られていた。
ベイルさんらはこの後、現場から車で離れたが、警備要員の車両1台が約40分間にわたり高速で追い回したという。CNN取材陣は車やカメラが破損する被害を受けた。