みなさまお待たせしましたー!
ついに10話。想定以上にたくさん文字を書いてますな。
今回は悪堕ち要素は薄め。
純粋に魔法少女モノと言っても良いかもしれません。
この辺りから悪堕ち要素が控えめになる予定なのです(汗
全ては先にある悪堕ちを彩るための、
壮大な舞台装置なのですよ(違
というわけで、「召喚戦姫エレメントハート(仮)」を
お楽しみください(オイ
それではどうぞ。
猛暑続く夏の、終わりが近付く。
少女たちの夏休みもまた、終わろうとしている。
戦い続け、駆け抜けた・・・夏。
戦いは激しさを増し、少女たちの日常は喧騒に包まれるようになっていた。
そして、新たな季節の入り口。
そこに待つ、新たな出会い。さらなる激戦と、悲劇の予感。
世界を覆う闇は、いまだ晴れることはなく・・・
コードダークⅡ ~少女たちの聖戦~
第10話 【邂逅と流転の受難曲】
「だああぁぁぁ!あっつーい!!」
真夏の太陽の下、二人の少女が街を歩いていた。
「もうすぐ夏休みが終わるなんて、嘘でしょ~~~!!」
髪を短くそろえた、スポーティな印象を受ける少女の叫びは続く。
「もう、慧ってば。恥ずかしいから止めて。」
隣で辺りをうかがいながら、もう1人の少女がたしなめる。見た目はどこかのお嬢様のようにも見える。
「でもさー、昴・・・。こんなに暑いのに、夏休み終わりなんておかしいと思わない?」
「ふぅ、仕方ないでしょ?もう、8月も終わりなんだから・・・。」
喋るだけでも疲れると言わんばかりに、投げやりな言葉。
「はふぅ・・・。こんな日に奴ら出てきたら、たまんないよねぇ・・・。」
「やめてよ・・・。慧が言ったら、本当に出てきそうじゃない・・・。」
「そんなこと・・・」
照りつける陽射しに、出かけた言葉を飲み込んでしまう。
「「ふへぇ~・・・」」
「暑いね・・・」
「そうね・・・」
汗が流れ落ちる二人の先に、小さな喫茶店が目に入る。
「昴・・・。」
「慧・・・。」
以心伝心。二人の少女は視線を合わせると、そのままその喫茶店になだれ込んだ。
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