イラン ミサイル実験でけん制
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イラン ミサイル実験でけん制

1月1日 23時47分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

イランは、日本を含めた各国の主要な原油の輸送路となっているホルムズ海峡周辺で、新型の対空ミサイルの発射実験を行い、核開発問題を巡って圧力を強める欧米諸国をけん制するねらいがあるものとみられます。

イラン海軍は、先月からペルシャ湾のホルムズ海峡周辺で、最大規模の軍事演習を続けており、この中で、1日、独自に開発したとする新型の対空ミサイルの発射実験を行いました。洋上の艦船から発射されたこのミサイルについて、イラン海軍は敵国のレーダーによる妨害を受けずに標的を撃ち落とす能力があるとしています。イランの核開発を巡って、アメリカはイランが各国と原油などの取り引きをできなくすることを狙った制裁法案を成立させたほか、ペルシャ湾をはさんでイランの対岸にあるサウジアラビアに改良型のF15戦闘機を売却することを発表するなど、イラン包囲網を強化する動きをみせています。これに対し、イランは最近アメリカに続いてEU=ヨーロッパ連合なども制裁を強化した場合は、日本など各国の主要な原油の輸送路となっているホルムズ海峡を封鎖すると警告しており、今回のミサイル実験もイランに対する圧力を強める欧米諸国をけん制するねらいがあるものとみられます。