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ドラゴンクライシス!
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ドラゴンクライシス! 真紅の少女
城崎火也 イラスト/亜方逸樹
定価600円(税込)
箱の中から美少女!? 世界が彼女を狙ってる!!
高校生・竜司とその従姉妹・英理子が闇ブローカーから救出した少女はドラゴン!? 青い瞳の少女・ローズはなぜか竜司に夢中だけど、お風呂やベッドまで一緒は、むしろ拷問かも!? 戸惑いながらもローズに惹かれていく竜司。しかし、巨大な闇組織は再びローズを狙う…!
バスルームのドアが荒々しく開け放たれた。
「うわっ!」
竜司は思わず硬直した。
廊下に飛び出してきたのは水びたしのローズだった。その白い身体に身につけているのは金色の首輪だけ。
目が合った瞬間、ローズの顔が輝いた。
「リュウジ!」
ローズの背後から、バスタオルを巻いた英理子が転がるように飛び出してくる。
「げっ!」
ローズが裸身のまま、一直線に駆けてきた。目をそらすことなどできない。
「リュウジ!」
そして――よける間もなく、ローズが体当たりしてきた。その勢いに、竜司はあえなく廊下にひっくり返ってしまった。
ローズはもう二度と離すまいとばかりに、水をしたたらせながら首に腕を回してくる。裸の体を抱きしめるわけにもいかず、竜司はただなすがまま、呆然としていた。
まだ泡のついたままの濡れた金色の髪から、甘い香りが漂う。男なら誰しも陶然としてしまうような芳香だ。
ドラゴンクライシス! 依頼人は皇女さま
城崎火也 イラスト/亜方逸樹
定価580円(税込)
皇女さまのキケンな願い ドキドキの夏休み!!
竜司はローズや実咲たちと、夏の海へと遊びに来た♪ そこへドラゴンの皇女マルガが現れ、最強の遺物使い・ジョージが竜司とローズを狙っていると告げる。しかも皇女の目的は、ジョージが持つ遺物の奪取!? 夏の海辺で大騒ぎが始まる!
「デート、デート、デート!」
ローズはスキップまで始めた。お化け屋敷とは思えない呑気さだ。
「嬉しそうだな、ローズ……楽しいか?」
壁には粗いタッチで、蜘蛛の巣や、障子から覗く怪物の顔が描かれている。稚拙な絵だが、それが妙に恐怖をかきたてるエッセンスになっている。
「だって、リュウジと二人きりになるの、久しぶりだもん!」
「久しぶりって……」
英理子もいるとはいえ、昨日まではほぼずっと一緒にいたのに。
「リュウジ……」
いきなりローズが足を止めた。
「ん?」
ローズが無言で見つめてくる。その青い目は潤んでいた。
ローズはゆっくり目をつむり、背伸びをした。
「キスして」
ドラゴンクライシス! 愛しのオオカミ少女
城崎火也 イラスト/亜方逸樹
定価520円(税込)
狼美少女、つかまえたっ!?
竜司が出会った美少女は、人狼の力を持つ遺物専門の泥棒・オッドアイだった!? 英理子のせいで、竜司と彼女は密着して一晩を過ごす羽目に。ヤキモチを焼くローズも加わって大騒ぎ!! だが魔の手は忍び寄ってきていた――。彼女を救いたい! 竜司の思いは届くのか!?
「強情な子ね……」
英理子が冷ややかに言った。
美女に責め立てられている狼の美少女という光景に、竜司はごくりと唾を飲み込んだ。
「ほ〜〜〜ら、言う気になった?」
手にした羽根ボウキでオッドアイの首筋をくすぐりながら、英理子が追い打ちをかける。
オッドアイは必死で肩をすくめ、なんとか羽根から距離を取ろうとしているが、虚しい抵抗だった。
柔らかそうな羽根が白い首筋をそっと撫でていく。
きゅっとオッドアイが唇を噛んだ。
「う……っ」
「この耳はどうかな〜〜〜? これって付け耳?」
ツンととがった狼の耳。そのピンク色の内耳を、羽根が撫でていく。
「あうっ!」
オッドアイの身体がびくんと痙攣した。
ドラゴンクライシス! 新学期は大騒ぎ!!
城崎火也 イラスト/亜方逸樹
定価540円(税込)
学園に美少女が集結♥ 狙われた竜司の運命は!?
激動の夏休みも終わり、2学期が始まった。だが、竜司に夢中のドラゴン少女・ローズが一年一組に転入!? その上、バズーカをかついだ白衣の美少女が学園に乱入!! 彼女は世界遺物保護協会の研究員で、竜司の調査に来たのだ。アブない身体測定が始まり、実咲や狼少女のアイまで乱入して大騒ぎ! 学園恋愛バトル開幕♥
「眼鏡、どこよーーーーーーー!」
眼鏡を自分が遠ざけたことに気づかず、ビアンカが絶叫した。
眼鏡がないと、ほとんど物が見えないらしい。
竜司はいきなり胸ぐらをつかまれた。
「ビアンカ落ちついてーーーー!!」
「ぎゃあああ! ビアンカが壊れた!」
英理子の悲鳴が聞こえる。
「え、英理子さん、助けてください!」
「いやーーーー、また鎖骨を折られるのはイヤーーーーー!!」
英理子の心底怯えた声が響く。
「うわっ!」
投げ飛ばされた竜司は壁に激突した。
「眼鏡ーーーーーーーー!!」
叫んだビアンカが、何を思ったのかハンドガンのようなものを懐から取り出した。
「うわあああ! 銃!?」
思わず叫んだ竜司だったが、すぐにそのハンドガンの正体を悟った。
「あれ、遺物?」
ビアンカがいきなり引き金を引いた。目に見えない弾が飛び出し、壁を弾く。
「うわあ!」
遺物といえど、やはり銃だった。
ドラゴンクライシス! ローズの覚醒
城崎火也 イラスト/亜方逸樹
定価520円(税込)
「リュウジを返して!」 ローズの思いが爆発する!!!
竜司がさらわれた! 敵は高位の遺物使いを狙うレベル10狩り!? 竜司を追って敵地に乗り込んだローズまでが捕まって大ピンチ! 危険な敵の狙いは? 最凶の遺物とは!? 『暴虐の王』復活の時、ローズの思いが爆発する! アイや英理子やビアンカも参戦し、命がけの決戦が始まる!!
ローズは竜司だけを見つめていた。
「リュウジ!!」
拘束具を外された竜司は、ベッドに腰掛けていた。
ローズは思いきり抱きついた。
「会いたかったよ! リュウジ!!」
そっと竜司にほおずりした瞬間、ローズは違和感に気づいた。
ぞくっと背筋を冷たいものが走る。
ローズはおそるおそる竜司の顔を見上げた。
冷ややかな眼差しが自分を見下ろしている。
「リュウジ……?」
そこに確かに『リュウジ』はいた。正確には竜司の体だけがあった。
だが、リュウジではない。
「あなた……誰?」
ドラゴンクライシス! ドイツ恋占い騒動
城崎火也 イラスト/亜方逸樹
定価540円(税込)
幽霊と恋占い!? ドイツ旅行は大騒動!!
竜司たちは先輩遺物コレクターから、いきなりドイツのお屋敷へと招待される。無邪気に喜ぶローズ、ノリノリの英理子に、アイと実咲まで一緒に行くことになりドキドキの竜司。その上、美少女メイドさんに美女の幽霊まで!? しかも、お屋敷で待ち受けるのは的中率100%の遺物を使った恋占い! ヒットシリーズ第6巻は、ラブと不思議満載のドイツ旅行篇です!!
「のんびり楽しもうな」
今回の旅行では、ローズを思いきり甘えさせてやるつもりだった。
――が。
「旅行中はずっと一緒だね。学校だと、ぴったりできないもん……」
そう言うと、ローズがぎゅっと抱きついてきた。
「うっ……」
柔らかい体を押しつけられる。
竜司はわざとローズから目をそらせた。
見てはいけない。
間近で見ると美しすぎるのだ。
かろうじて抑えていた理性が、成層圏まで吹っ飛びそうになる。
「くっ……」
竜司は不自然ではない程度にそっとローズの手を放した。
ダメだ。
今は自分の理性に責任が持てない!
「僕は保護者、保護者、保護者、保護者――」
ドラゴンクライシス! 7 オトナの儀式
城崎火也 イラスト/亜方逸樹
定価500円(税込)
ドラゴン少女サフィが竜司を襲撃!
目的はリベンジ……のはずが、事態は意外な方向へ!? 彼女に刺激されたローズが、竜司と『オトナの儀式』をして、ラブラブがいきなり急加速! アイや実咲を巻き込んでの、ローズとサフィの恋心に大注目です! さらにあの強敵も再登場! ドキドキが止まらない大人気シリーズ♪ 第7巻は新展開スタート!!
そっと竜司を見つめる。
竜司がびくっとするのがわかった。
その顔がみるみる赤くなり、目をそらせるのが見えた。
ああ。
いったい、私は今、どんな表情をしているのだろう。
「リュウジ……私を認めて……くれる?」
途切れ途切れだが、何とか声を出せた。
「あ、ああ」
戸惑いながらも、竜司が頷く。
また、どくんと、大きく心臓が弾んだ。
「あ……」
ドラゴンクライシス! 8 最強メンバー集結!!
城崎火也 イラスト/亜方逸樹
定価540円(税込)
ローズを救え!! 竜司たちの戦いが始まる!
ローズが倒れた! しかも、竜司の目の前で!! 大切なローズを救うため、竜司たちは隠されたドラゴンの皇国へと向かう。マルガやオニキスも協力してくれたが、ホワイト・ドラゴンの強力な癒しでも効果はうすく、ローズに生命の危機が! 残された希望は、強大な邪竜が持つ奇跡の遺物だけ!? ローズを助けるため、竜司の激闘が始まる!!
霞む竜司の目の前に、金色の髪が見えた。
「!?」
吸い込まれそうな美しい青い瞳がまっすぐ自分を見つめている。
「リュウジ……」
「ロ、ローズ?」
信じられない光景に、竜司は目を疑った。
「頑張って――今、助けるから……」
そっとローズの唇が、自分の唇に重ねられるのを感じた。
温かい息が吹き込まれる。
「う……」
急激に痛みがひいていく。
癒しのブレス――十年前にも助けてもらったローズの力だ。
みるみる力がわいてくる。
「ローズ、どうしてここに……」
「心配だから、エリコと一緒にずっと見てたの。ねえ、リュウジ……エンゲージしよう」
「ローズ……無茶だ。その体で……」
ドラゴンクライシス! 9 婚約者は突然に!?
城崎火也 イラスト/亜方逸樹
定価520円(税込)
現れた美少女は、親公認の竜司の婚約者!? ローズやアイたちも巻き込んで大騒ぎ! 学園篇スタート!!
ある朝、竜司のところへ見知らぬ少女・沙織がやって来た。
彼女は日本最高の遺物使いで、超絶お嬢様で、しかも竜司の婚約者!? 沙織はさっそく竜司へと積極的アプローチを開始する! 親公認と言われても、竜司は戸惑ってしまい……
ローズやアイや実咲との大騒ぎに、幼なじみの少年や謎の遺物まで乱入して、互いの思いが大激突! 沙織が隠した秘密と、切ない願いの決着は!?
周囲の突き刺さるような視線が痛い。
「あの、二人とも、そろそろ学校が近いし、手を離さない?」
竜司はもう一度提案してみた。
この状態で学校に入るのは抵抗があった。
「お断りします。だって私、婚約者ですから。腕を組んで登校するのが当然でしょう?」
沙織があっさり拒否する。
「私だってイヤ! リュウジと手をつないでいたい!」
ローズが沙織に対する対抗意識満々で言い放つ。
「そう……」
やはり言うだけ無駄だったか。
竜司はもう諦めて、学校に入ることにした。
ドラゴンクライシス! 10 ヒロインは誰!?
城崎火也 イラスト/亜方逸樹
定価520円(税込)
初めての学園祭はドキドキいっぱい!
敬都学園高校で何かが起こる!!
ローズと竜司が出逢ってから、初めての学園祭! 模擬店に演劇に、クラス対抗のミスコンまで♪ 1年1組の代表は、沙織とローズ、どちらの美少女に!? 実咲たちも、とっておきのコスプレ姿で大活躍! でも、学園内で遺物探知装置が謎の反応を…… 人気シリーズの記念すべき第10巻。ドキドキの学園祭で大事件が起きる!!!
「私はあまり興味はありませんが……」
沙織がちらりと竜司を見る。
竜司はぎくっとした。
嫌な予感がする――。
「竜司さんが出てほしいと言うなら出ます」
おおおおーーーーとどよめきが起きる。
いきなり自分に矛先が向き、竜司は椅子からずり落ちそうになった。
「さ、沙織さん、何言って……」
何とかこの場を収めようとしたが、沙織は発言を撤回する気はないようだ。
「ロ、ローズもリュウジが言うなら出るよ! 頑張る!」
ローズが負けじと声を上げた。
「ロ、ローズ!」
慌てた竜司がローズの口を塞ごうとしたが遅かった。
してやったり、と、真央が宣言したのだ。
「じゃあ、代表は沙織さんかローズちゃんのどちらかで!」
ドラゴンクライシス!11 マジックタイム
城崎火也 イラスト/亜方逸樹
定価500円(税込)
テーマパークにドキドキ! そして、竜司に衝撃の事件が!?
メディアミックスも進行中!
英理子にテーマパークのスペシャルチケットが当たった。マルガを誘って出かけた竜司たちは童話から創られた“おとぎ世界”を楽しむ。ローズも動物のお店や初めての乗り物に大はしゃぎ! だが、そこには思わぬものが竜司たちを待ち構えていて――。マジックタイムとは? 竜司たちの運命は!? メディアミックスも進行中の人気シリーズ、怒濤の急展開です!!!
マルガがウサギの手をもじもじさせた。
「その人は優しくて、勇敢でした。私の突然の依頼にも真摯に取り組んでくれて……」
マルガの目がまっすぐ竜司を見た。
光の加減で、青い瞳が紫がかって見えて、とても美しかった。
「私……その人のことをとても尊敬するようになって……それから……」
マルガが目をそっと伏せた。
「でも、その人の隣には黄金のウサギがいるんですわ。彼女は可愛くて可憐で一途で……そしていつも彼のそばにいるんです」
「マルガ……」
これは物語の内容なのだろうか。でも、それにしては――。
「そのことを思うと胸がつまります。私だって、彼のそばにいたいんです。でもできない。私は白ウサギだから……」
マルガがそっと近づいてきた。
「だから」
すうっとマルガが深呼吸するのがわかった。
「だから、滅多に会えない機会に――彼に触れるくらいはいいですよね」
「あ……」
ふわっと温かく柔らかい感触。
着ぐるみを着たマルガが抱きついてきたのだ。
「マ、マルガ……」
この話は物語じゃなくって、じゃあ、白ウサギっていうのはマルガのことで、じゃあ、黒ウサギっていうのは――。
ドラゴンクライシス! 12 決戦前夜の少女たち
城崎火也 イラスト/亜方逸樹
定価540円(税込)
2011年1月よりTVアニメ放送開始!
引き裂かれた竜司とローズの運命は!?
ブラック・ドラゴンのオニキスさえも一蹴し、ローズを奪い去ったビースト・マスターによって致命傷を負わされた竜司。
マルガの必死の治療や英理子の悲痛な呼びかけもむなしく、竜司の命は今まさに尽きようとしていた。
だがその時、どこからか竜司の心に呼びかける声が聞こえてきて…?
引き裂かれた竜司とローズ。
エンゲージに秘められた力は、再び二人が出会う運命を導けるのか!?
ホワイト・ドラゴンのマルガはその白い顔を更に青白くさせ、すっと竜司の胸から手をどけた。
さらりと銀色の見事な髪が揺れる。その動きにすら、悲しみが込められていた。
長いまつげが、マルガの白皙の美貌に陰を落とす。
「……傷は治しました」
「じゃあ、竜司くんは助かるってことよね?」
英理子はすがるように言った。
マルガは無言のままだ。
薄い桜色の唇が、静かにかみしめられる。
「マルガ!」
血を吐くような叫びが英理子の口からもれた。
「魂が……もう……」
マルガの目から、すっと一筋の涙が流れた。
それは幾千の言葉より、英理子に絶望を与えた。
「そんな……そんな……!」
ドラゴンクライシス! 13 二人のエンゲージ
城崎火也 イラスト/亜方逸樹
定価500円(税込)
リュウジ あなただけ 愛してる!
引き裂かれた竜司とローズの運命は!?
大ヒットラブ・ファンタジー、クライマックス!!
囚われのローズを取り戻すため、ビースト・マスターの城に挑む竜司たち。
ビアンカ、マルガ、オニキス、アイ、英理子。
心強い仲間たちが、竜司を決戦の地に向かわせるために戦い、傷つき、倒れていく。
ローズのもとにたどり着いた竜司を待っていたのは衰弱し、
その命の火が消えてしまいそうな少女の姿だった!
竜司はローズを救えるのか!?
アニメも大人気の大ヒットラブ・ファンタジー、最高潮!!
ローズがするりと腕をからめてきた。
「あなただけ、愛してる」
「え――?」
竜司は驚いて傍らのローズを見た。
どんな空よりも澄んだ青い瞳が見返してくる。
その言葉は――確かに聞き覚えがあった。
最初にローズと出会った頃のことだ。
もうずいぶん前のことのように思う。
テレビでやっていたドラマの台詞をローズが覚えて、意味もわからず竜司に言ったのだ。
ローズが微笑んだ。
「覚えてる? 私、もうちゃんとこの意味がわかるよ」
この子は変わらない。
最初からずっと惜しげもなく、僕に愛を注いでくれていた。
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