江川さん“死刑執行遅延が目的か”
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江川さん“死刑執行遅延が目的か”

1月1日 16時10分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

平田信容疑者が出頭し、逮捕されたことについて、オウム真理教の一連の事件や裁判の取材を続けてきたジャーナリストの江川紹子さんは、松本死刑囚の死刑執行を遅らせることが目的だった可能性を指摘しています。

江川さんは、平田信容疑者が出頭したねらいについて、「オウム裁判が去年、すべて終わったことで、今は麻原彰晃、本名、松本智津夫死刑囚の死刑がいつ執行されるかという段階に入っていた。しかし、平田容疑者の裁判が始まれば、証人になる可能性がある松本死刑囚の執行は非常にやりにくくなるため、死刑の執行を遅らせることが出頭の目的だった可能性がある」と指摘しました。そのうえで、「全国津々浦々に彼の写真が張り出される中で、整形手術もせずに17年間も逃げられたとすれば、平田容疑者を支援する何らかの個人か組織があったとみるのが自然で、どのようなバックアップがあったのかきちんと解明しなくてはならない。また17年間の間に彼の教団や教祖への思いが変わったのか、変わらなかったのかという点も知りたい」と述べました。さらに江川さんは、警察庁の國松孝次元長官が狙撃された事件について、警視庁が平田容疑者の関与を一時、捜査していたことに関連して、「オウム真理教の関係者がみんな関与を否定している中で、一時は実行犯と名指しされたこともある平田容疑者がどのような説明をするのか供述を待ちたい」と述べました。