皇居では元日、「新年祝賀の儀」が行われ、天皇陛下が、国の発展と国民の幸せを祈る気持ちを述べられました。
皇居宮殿の「松の間」では、午前11時すぎから、天皇皇后両陛下が皇族方や国会議員らとともに「新年祝賀の儀」に臨まれました。そして、衆参両院の議長が新年のあいさつをすると、天皇陛下が「新しい年を共に祝うことを誠に喜ばしく思います。年頭にあたり国の発展と国民の幸せを祈ります」と述べられました。両陛下は、野田総理大臣や閣僚、それに日本に駐在する外国の大使などからもあいさつを受けられました。これに先立ち天皇陛下は、新年にあたってつづった感想の中で、「日本は大震災の影響等により現在厳しい状況にありますが、皆が被災者に心を寄せつつ、力を合わせ、明日の社会を築くために忍耐強く力を尽くしていくことを期待しています」と述べられました。皇居では2日、一般参賀が行われ、天皇陛下は皇族方とともに、午前3回、午後2回の合わせて5回宮殿のベランダに立って、訪れた人たちのお祝いに応えられることになっています。